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明日、ある科目の試験があるのだが、我ながら何でもどんと来いという感じの仕上がり。 この科目はそんなに力を入れるつもりも興味もなかったのだが…勉強しているうちに意外と面白いかもと思うようになったり。まあ、今のところこの分野の道を進むつもりはないが、これに関連したことで色々と勉強になった。
科学・技術を学び続け、自ら創りだすようになり、その先に何が見つかるのか。これ以上の科学・技術は必要がないという意見もあるが、実際にはまだまだ必要なもの、山積みにされた課題がある。それに、もし本当に必要がないときが来たとしても、必要がないからやめろというのか? 人間は必要がないものを他にいくらでもしているのではないか? 文学が必要か? 心理学が必要か? 哲学が必要か? スポーツが必要か? 娯楽が必要か? 答えはYesでありNoであるはずだ。楽しむため、好奇心・知的欲求を満たすため、そのためにしていることが山ほどある。新たな科学・技術を産みだすという行為もその中に含まれはしないのか? 莫大な研究費がかかる研究などはさすがに無理があるだろうが、必要のない研究を科学・技術においても行ってはいけないのだろうか。 いけないかどうかは自分が決める、というのはさすがに傲慢か。 でも、「楽園」は自分で勝ち取るものなのだ。
『僕ら研究者は、何も生産していない、無責任さだけが取り柄だからね。でも、百年、二百年さきのことを考えられるのは、僕らだけなんだよ』(森博嗣『すべてがFになる』)
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