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2002年07月24日(水) 過去の遺産、現代の輝き

哲学は嫌いではない。むしろ興味を惹かれる。
でも、哲学は思考の遊戯であり、それ以上でもそれ以下でもない。
何か特権的なものが哲学にあるかのような考え方は好きではない。
著名な哲学者(故人)の意見を無条件にありがたがるのも好きではない。
彼・彼女らの言葉はときに感銘を受けるし、伊達に現代まで残っていないなと感心することもあるが、あきらかにもう有効ではない(と俺が思う)考えもある。もはや彼・彼女らの生きた時代ではないのだから、有効でないことがあるのは当然なのだ。時代とともに変わるもの、忘れられるものがあり、それは哲学も例外ではない。変わること、忘れられることを嘆く必要もない。

古典と呼ばれる書物についてもそれは当てはまる。今でも十分参考になるものもあれば、もはや歴史的資料以上の役割を果たさないものもある。

逆に現代にも名著はあるし面白い考えもある。現代にはそれに加え、自分自身の見聞きした体験というものも加わる。

要はバランスの問題だ。現代と過去、両方から得るものがある。
そして得たものは現代にアウトプットする。


sora |MAIL