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持ち前の好奇心を足にして 可能性の広がりを求めた少年は やがて大人への入口に立ち 本当に進むべき道を選択する
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重要なことは、漏れのないパイプラインが限られたものになりつつあることである。 ある職業に就きたければ、たとえば、大学の先生になりたければ、 なれないリスクがあることを覚悟の上で、大学院博士課程に進学しなければならない。 上場企業のホワイトカラーに就きたければ、なれないリスクを覚悟の上で、 文科系大学に入学しなければならない。 希望の職に就けないリスクがあると認識したところで、 ともかくパイプラインに入らなければ、そもそもその職業に就けないのである。 パイプラインから自分で降りてしまえば、希望の職に就く見通しはない。 (山田昌弘『希望格差社会』)
大学の後も、パイプラインというのは大なり小なり存在していて、 自分が望むキャリアを想定した道を選ばなければ、 その後の道は狭きものになる。
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