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何かを消した跡 - 2005年07月01日(金) 文字とか絵にしても 映像にしても 人為的に消した部分ってあると 思うんですけど 魅力を感じるんですね 正確にいうと 完全に消されたワケじゃなくて なんとなく、そこにあった跡みたいのが 存在すると 気になるじゃないですか 例えば手紙なんかで、子供のとき みんな筆圧が高いもんだから 実際書かれた文章の下に、 鉛筆の消した跡が残ってたりする 紙自体が凹んでたりして そうすると、書いた友達なんかが 何を考えて今の文章に落ち着いたか バレるんですね そういうのって、すごく人間臭いというか 好きな女の子に手紙を書くなんてのも 何回も書き直すでしょ 「好き」というフレーズを一度書くんだけど 恥ずかしいから消して 何かあたりさわりない事に落ち着いたり でも相手にバレてたり このバレる感覚がいいんですよ、きっと 分かるじゃなくて、バレる 微妙なんですけど この女の子に宛てる手紙のケースも 女の子に、バレさせなきゃいけない バレさすってのは、女の子に 「きっと本人は、完全に消したと思ってる」 と、思わせることで その見つかるか見つからないかの、瀬戸際ラインで 強く伝わるものがあるんですね まぁ痕跡を見つけられるかどうか 見つけられるようにするかどうか それはお互いの感覚の力量にもよりますけど
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