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2002年03月05日(火)
見上げる
僕は・・・今・・・
眼鏡越に 人の手でならされた地球の肌を見ている
眼鏡サイズにしか
僕には見える景色がない
いつだったか・・・
眼鏡をかける前の僕は帽子が手放せなかった
自分を見られたくなかった
誰とも目を合わせたくなかった
それは 暑い夏の日も 黄金色の葉が舞う季節も
北風が吹くようになっても
帽子をぬぐことは できなかった
そんな僕に やっと日差しが差し込み
帽子をぬいだ・・・はずだった
帽子は眼鏡に変わり・・・
眼鏡がなければ僕は ぼんやりとしか周りが見えない
困る
でも 今 その眼鏡さえもいらないような
そんな気持ちが渦巻きながら
地球の肌を見つめて歩く
空を見上げる余裕くらいあるよ
本で読んだ たった数文字の言葉
僕の胸に刃のように突き刺さる
...
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