「俺はどうすればいいんだ!!誰か教えてくれ」 涙がとまらない。剣をにぎったまま立ち尽くしている。 「ああ、誰か、助けて・・・お願いよ」 キリエもどうしていいか分からずただ泣いて首を小さく振っている。 助けはこないのは分かっている。今から来るのは敵だけだ、 そして目の前にいるのも――――。 テイトは浅く息をする。深呼吸できない。
「もう時間がないよ?時は既に満ちた。無秩序と破滅がこの世を占める地獄がはじまる。」 女は伸びた真っ赤なつめをちらつかせながらわらった。 テイトはその言葉を聞き終わる前にキリエを突き飛ばし叫ぶ。 「キリエっ!頭を伏せろーーーーっ!!」
テイト殿、後はお願いします。どうか、皆を――――
(ステラさま?) キリエはとっさに頭を伏せた。 ズバッ!!
ドサッ、ぶわぁぁぁっ どこか鈍く、そして何かが崩れ去る音がした。
キィンっ
金属が落ちる音がする。
キリエは恐る恐る顔を上げる。 既に女の姿はない。衣服と砂のようなものがあたりに残された。
テイトが頭を抱えてしゃがみ込んでいる。キリエは駆け寄った。 「テイトぉ。一体どうなってしまった?ステラ様は?」 テイトの反応はない。顔は真っ青でまるで死人のようだ。 「・・・・テイト?あんた、大丈夫?」
「ステラ様は、俺が殺してしまった。もう、戻られない」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最近怒涛のごとくいろんなことがあって 頭が大変な感じ。うー。 ちょっと泣きすぎた。
|