「私は反対です。このような素性も分からぬ者に騎士の称号を与えるなど・・。兵士たちの士気にも関わるでしょう!」 ユーディルは驚きの色を隠せぬ表情で言った。 「・・・彼の力は、下士官たちの文句は言わせられないほどだということはすでにおわかりでしょう、ユーディル殿。よそ者はお嫌いか?」 ゼルフスはテイトの方をみる。 「・・・・。」
「面白いではないか、私は周りに新しいものが仕えて、助けてくれるのはありがたく思うよ。テイト・・・皆とうまくやっておくれ。それはお前のやり方にまかせるよ。そうだね、しばらくはサウーレについているといい。彼はここが詳しいから。」 「あ、ありがとうございます、陛下。」 (・・・?どこかで話したことがあるような気がするんだけど・・。)
「・・・陛下は一体何を考えているのか?まったく、あのような野ざるを・・・!」 「あまり、いうな。陛下もなにかお考えがあってのことだろう。どちらにしろ、サウーレにつけさせたということは見張られてるには変わりないだろう。」
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