頑張ってね、と言われるのも言うのも正直好きじゃない。 努力は必要だけど、世の中努力ではどうにもならないこともある。 十分に努力しても結果がでないこともあれば、勢いでやったことが 実を結ぶこともある。
がんばってね、という言葉は、取り方によっては、必死でやれよ! と響くときもある。優しく、精一杯の力をだしてね、と応援されていると感じて、嬉しいときもある。
日本でセネガルのサッカー代表団の世話役の人が自殺したという。 きっと、すごく頑張りやさんだったと思う。 死ぬ気でやれば、なんでもできる。みたいに言う人もいる。 でも、仕事のために死んでしまうのは、どうなんだろう。 人は生きていくために仕事をするのだと、思っていたが、仕事をするために、生まれてくるのだろうか? 多くの人命が失われたとか、何十億の負債を作って、会社を潰したとか、だったら理解できるが、でも、仕事の失敗を苦にして人が死を選んでしまう、死にたくなってしまうという社会は間違っているように思えてならない。
好きな仕事をしながら生きていける人なんてごくわずかで、多くの人は、自分の人生に折り合いをつけながら生きてる。 そして、その仕事の現場では多くの場合、競争があり、人間同士が身をけずりあっている。
生物学的な摂理から言って、人間同士の競争社会はは避けられないだろう。 その中で、弱者はどうやって生きていばいいのだろう。
日本で数年サラリーマンをしたあと仕事をやめて、同じ大学に留学している友人が卒業後の進路について、話したときにぽつりと言った言葉が耳に残った。 「とにかくもう、人と競争するのはいやだ」
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