ふうこの英国留学日記-その後

2002年10月21日(月) 愛するということ


最近、親しい友人に送ったメールに私はこう書いた。

愛情を表し、相手に伝えるために努力する。
愛情っていうのは気まぐれなものじゃなくて
愛そうとする意志によるところが大きい、ってことを判っている人って
少ないんじゃないかなと思う。
愛することはそんなに簡単じゃない。それなりに経験も技術もいると思う。

これは、彼らのカップルの言動や行動を聞いて、私は彼が彼女を愛そうとしていると感じたと書いたあとに続けたものだ。

私のこういう考えは、10代の時に読んだ、エーリッヒ・フロムの
「愛するということ」(原題 The art of loving)によるところが大きい。
私はこの本に大きな影響を受けたし、友達にプレゼントしたこともある。
フロムは、この本の中で愛は技術であり、愛するためには知識と努力が必要であると述べている。
愛は与える行為であり、与える行為としての愛の能力は、その人間のの性格の発達程度による。そして、愛するということの積極的な性格は、他人への配慮、責任、個人の知識等の重要な要素であると教えている。

この本からの一言
「愛するには勇気が必要である」

というのは、私はこの本にこんなことが書いたあったことすら
すっかり忘れていたけれど、この本に出会って10年以上たった今、
心からそう感じる。




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