ふうこの英国留学日記-その後

2002年12月05日(木) 論文とJOYとアルベルト


やっと、勉強に本腰が入ってきて、毎週、教授と1時間くらい話をしている。

先週、あまりにもう興奮して、話終わって、部屋をでるときに、汗だくになって
思わず、「ありがとうございました。大変、興奮しました」
と言ったら、「私もそれを聞いて嬉しいわ」と笑われてしまった。

今週も、相変わらずで、先週のように汗だくにはなっていなかったけれど、
教授に薦められた論文が難しすぎて、読んでると胃が痛くなるんですー、もうお手上げです。と手を上げて言ったら、
「あの人の書くものは、難解で有名なの。私でも頭痛がするのよ! あの論文が理解できたらたいていのものは理解できるわよ。私だって7年勉強して、やっとここまで来たんだから、そう簡単じゃないわよー。」って頭を指して笑っていた。

Joyはとっつきにくいけど、仲良くなると、すごく話しやすい素敵な先生。

TVウーマンだっただけあって、アカデミックな雰囲気があんまりない。
コミックの話になったら、「日本のコミックは素晴らしいわね。私も以前コレクションしてたんだけど、夫に整理させられて、手放したわーーー」って残念そうな顔してた。文化学とかやってると、資料と言う名の、漫画雑誌、ビデオが膨大になり、いつもご主人にどうにかして、と言われているらしい。

最近は、図書館でアルベルトと一緒によく勉強している。アルベルトは
同じ翻訳学コースのイタリア人。もう、翻訳者として翻訳書を一冊出版した経験があり、クラスでは能弁かつ、よく勉強している学生だ。イタリア人のくせに、お洒落じゃないし、女性に対して平等に接する。私にも、他の女性にも、国籍・年代を問わずまったく同じように話しかける。(キレイな若い女の人ばかりを追いかけ回さないという意味。こういう男性って意外と少ない。)
本と山を愛する硬派で、日曜日にばったり会ったら、風景写真を撮るのが趣味とカメラを持って歩いてた。
でも、ちょっと前に、以前同棲していた彼女のがひどい女だったので、しばらく女の子はこりごり。。。というのを聞いて、ガッカリ。別れた彼女のことを悪く言う人は良くないなあと。

まあ、でも普段、私たちの話題は授業で扱った翻訳論と、イタリア文化と、詩の形態などについてなので、十分楽しい。今では、イタリア式ジェスチャーで、目と動きだけで、
「あとで、コーヒー飲まない?」「もう少し待って」と図書館内で合図を送り
合うまでに仲良くなった。

もう、今日で、授業も終わって、アルベルトともしばらくお別れ。
良いクリスマスをね。。。と言って別れた。

ああ、日本に帰るまであと数日、それまで必死で勉強しなくっちゃ!!


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