ここ数日翻訳会社のトライアルに提出する訳文をを作っていた。 そして昨日の日曜日、ほぼ訳し終えほっと一息ついたところにアメリカから電話が。。。同じ寮に住んでいたMinhからだった。今朝やっと修士号にパスしたとの連絡をもらったらしい。彼は一科目単位を落としていて、修士がとれるかどうかは修士論文の出来と全体の成績次第だと言われていてかなり心配していたのだが、無事にパスしたとの郵便が今日ようやく届いてほっとしたらしい。 あとは、親戚のコネで就職も決まりもう先週から働き始めたということ。彼のお兄さんも同じ会社で働いているそうで、毎朝実家から一緒に車で通勤しているらしい。衛星データ通信の会社で業績は伸びているらしい。
彼と国際電話で話していたら、とても懐かしくなった。そして、もうたぶん会わないんだろうなと思ったら胸がクーと締め付けられた。イギリスでいろんな人に会ったけど彼らの大半にはもう二度と会うこともないのだと思うとたまらない。 電話を切ったあと、1人で泣いてしまった。
涙を拭いて居間に行くと、一緒に暮らしてるニュージーランド人のFが友達と話していた。友達を呼ぶとは聞いていたのだが、泣いたあとだったのでなんだか恥ずかしくって、おやつを買ってくるね。と近所のスーパーに出かけた。 帰ってきて、挨拶と自己紹介をした。彼はDといい、Fと同じくニュージーランド人の英語の教師である。彼らは「500」というトランプゲームをしていて、私を誘ってくれた。私はそのゲームを知らなかったので、最初はルールを知るためにテストゲームをすることに。2ラウンドのテストゲームのあと、ゲームを始めた。ワンラウンドごとに点数が計算され、最初に500点に達した人が勝ちだ。 まったく初めてのゲームだったが、ルールがわかり始めるとなかなか面白く、私は勝つために相手のもち札を計算して予測し、どのカードを切るか集中した。 私は順調にスコアを伸ばし、後半トップになった。こういうゲームは脳みその普段は使わない部分を使っている感じでいい頭の訓練になるなと思った。 でも、終わったあとどっと疲れた。ポーカーやボーリングをやっているときもそうなのだが、私は集中できる間は結構勝てるのだが、体力・気力が続かないのだ。ゲームがながくなるととたんに弱くなる。なげやりになってしまう。 こういうことの一つ一つが性格を表しているんだなと思う。 翻訳をしていても思うのだが、集中力を持続すること。一つのことに根気よく取り組むことが私にとっては大きな課題だ。
まあ、とにかく、泣いてしまうほど留学時代を恋しがって落ち込んでいた私は 同居人とその友達とトランプをするということによってかなり救われ、楽しい時間を過ごすことができた。ありがたいことです。 ちなみに、そのDは礼儀正しくなかなかのハンサムで私も感じのいい青年だと思ったのだが、彼は日本に来てたった9ヶ月の間に3人の日本人女性にストーカーまがいのことをされ恐ろしい思いを味わい、日本人恐怖症になってしまったとのこと。 彼によると、大人になっても部屋にぬいぐるみをいくつも持っているような女性には要注意らしい。(彼の元彼女は部屋の押入れに何十個ものぬいぐるみを隠していたそうだ。)私はぬいぐるみを持っているかどうかなんて気にしたことはなかったし、この基準に大笑いしてしまったが、自分が大人になってからぬいぐるみを一つも持っていないことに気がついた。 人には他人を判断するための様々な基準があるものだ。面白い。
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