つらつら日記

真新しい蓋

今日 お通夜に行ってきました。
やっぱり あんまり悲しいと思いませんでした
そして あんまり泣けませんでした。





会場は電車で駅1つぐらいの所でした。
葬儀の会館でありました。

行って 記帳して会場に入ってぼんやりしてました。
周りで みんなすごく悲しそうな顔してたり 泣たりしてるのに 
私は泣いてなくて 全然泣けなくて 果たして悲しげな表情だったのかも疑問だし
無理して泣くのも変だし 不自然に顔を歪ませるのも変だし
暫く突っ立ってました。

遠くの方でお坊さんがお経上げてるんだけど
遠すぎて聞こえなくて
葬儀会館のスタッフの人たちが色々用意したり 注意しあったり
「どうぞ こちらの方に」とか言ってる声が 
妙に機械的でもあったなぁと思ったり



お焼香では壷(?)の中の墨が赤々と燃えてる様に見入ってしまいました。
なかなか温度が高そうで ずっと墨全体が赤くて
お焼香するたびに パチパチッって音がしてた。

お焼香が済んだ後 スタッフの人がなんていうのか知らないけど
お葬式で なんか箱貰うでしょ?タオルとか入ってる 
あれを1人1人に配ってて「ありがとうございました」って手渡すの
もぉ 泣き崩れちゃって 歩くのがやっとって感じのおばあちゃんが、それ受け取れなくて というか 気づかないでずっと歩いていってしまったんだけど
その人の後を追いかけていって 「どうぞ」って 渡してた。
なんか 怖かった。


その後は 彼女の顔を見た。
新しすぎて開きの悪い建具を開けるような音がして お棺が開けられて
一緒にいた友達はずっと泣いてて 彼女を見るために人が作った列の中で
ずっと 手を握り合ってた。

良くわからないけど 彼女を見た瞬間に涙が溢れて
他の人たちのように泣いてた
そんなに ちゃんと見れたわけじゃないけど
お棺の中で横たわってる彼女は 私の知ってる彼女で
よく「まるで眠ってるみたい」って言うけど 本当にそうだと思った。

会場の外に出て また少し泣いて
なんだか「悲しい」じゃなくて「くやしい」って思った。
彼女とは1回しか喋ったこと無くて
その1回きりの会話の中でも 交わした言葉は本当に数えるぐらいだったけど
なんだか 忘れていたのに 思い出した。
そしたら 「もっと 彼女と喋れてたかもしれない」って思った。
そんなこと 今更だし この先何か手を打つ事なんて出来るわけがないけど
もうちょっと 「ただの同学年の子」という程度の関係でもいいから 
もっと ちゃんと「彼女」を知りたかったかもしれない。



その後 私の涙はすぐに止まってしまって 
私の持ってきたハンカチは役目を失ってしまって

それで お通夜は終わり。


なんだか よくわからなかったけど
「悲しい」って感情はやっぱり最後まで無かったと思う。
こんな言い方をしたら 失礼なんだと思うけど
「彼女の死」ではなくて「死」そのものがショックだった。

行って良かったとは思うけど
行かない方が良かったのかもしれないっても やっぱり思う
どこか 中途半端な同情に似た感情が自分の中にあるって
認識したのも事実だから




明日の告別式 
私はもう1回行くつもり
たぶん 明日の方がみんな泣くのかな?
今日もかなり泣いてたけど

みんなすごい泣いてて
やっぱり 悲しくて 喪失感があるんだろうな
けど やっぱり月曜日にはみんな完全に普通にってわけじゃないけど
学校に来るだろうし 授業も受けて いつものように過ごすんだろうな
人ってやっぱり そういうものなんだろうし(悪い意味でなく)

どうしたって 「悲しみ」は薄れてしまうし  
でも それは しょうがない事で
一番忘れちゃいけないのが 「彼女が存在して 言葉を交わした」っていう事実





雪華
2002年09月07日(土)

<<<BACK
   NEXT>>>
new  index  mail  url



My追加


Designed by [ m  U ]