女の世紀を旅する
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2004年03月26日(金) |
訂正 国民年金支給額を有利に受取る年齢:男は68歳,女は70歳からが有利 |
訂正版
《 国民年金の損得: 男と女は何歳の時にもらうのがベストか。》
2004/03/26
J.Coffee氏が年金支給の損得に関する面白い話を掲示板に載せているので,ここに転載しておきたい。統計学でみた場合,男性と女性とでは受け取る年齢によって損得が違ってくるという。以下はその内容であり,知らない と,本当に損することになるから,熟読しておきたい。
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国民年金の納付率は、6割まで下がっている。 そこで社会保険庁は、納付促進に江角マキコさんを起用します。
「将来、泣いてもいいわけ?」 「誤解。国民年金がもらえなくなるかも、って言ったの、誰?」 という彼女の挑発的なポスターは、大変印象に残りました。
「その江角マキコさんが国民年金未納」という事実が露見して、ビックリです。
●国民年金の損得
さて、今日は、国民年金の損得を計算してみましょう。 厳密に解くのは、大変なので、概算を使います。
計算の基礎は、このページ(昭和16年4月2日以降の生まれの人)を使いました。 20歳から60歳までの40年間、国民年金は、かけられます。 現在の保険料は、13,300円です。
最長の40年間かけ続けると、総保険料は
13,300×12×40=6,384,000円 40年間かけた人は、65歳から死亡するまで、毎年797,000円を受け取ります。平均寿命は、男で78.5歳、女で83.5歳とします。
この年齢まで生きると仮定すると、支給年数は男13.5年、女18.5年。 支給総額は、男10,759,500円、女14,744,500円
(男性の場合) 10,759,500円÷6,384,000=1.6854 保険支払いの中心時期は、
(20歳+60歳)÷2=40歳 支給の中心時期は、
(65歳+78.5歳)÷2=約72歳 72-40=32年間 国民年金は、「40歳の時、6,384,000円を一度に貯金し、32年後に元利合計10,759,500円が一括して返ってくる金融商品」に似ています。
複利計算で、この金融商品の金利を求めると
N=(log1.6854)÷32=0.00708435 10のN乗は、1.0164 したがって、男性の場合の金利は、1.64%に過ぎません。保険料を払わない人が出てくるのも理解できます。低いですね。
しかも、国民年金制度は、将来改悪される可能性が高いのです。
(女性の場合) 14744500÷6,384,000=2.309602 支給の中心時期は、
(65歳+83.5歳)÷2=約74歳 74-40=34年 N=(log2.309602)÷34=0.1069227 10のN乗は、1.0249
女性の金利を求めると2.49%に上昇します。
◆私は、国民年金は、「女性有利、男性不利」と読みます。
ある方から次のご指摘にありました。 以上は、国民年金の老齢基礎年金についての計算です。国民年金には、遺族基礎年金と障害基礎年金もあります。現実の金利はこの分を考慮する必要があるでしょう。
http://www.sia.go.jp/outline/nenkin/chishiki/ch05.htm 社会保険庁のホームページに年金のしくみが詳述されている。
●男と女は何歳からもらうのが一番ベストなのか?
国民年金支給額が最大となる開始年齢.男68歳,女70歳
注)当初の計算は、平均寿命(0歳の平均余命)を使用。
平均寿命ではなく、65歳の平均余命で判断するのが正しい。
それゆえ,J‐Coffee氏は下記のように訂正版を出しています。
国民年金(老齢基礎年金)の支給開始は65歳からですが、60歳から減額支給することができる。
減額率=0.5%×繰上げ請求月から65歳になる月の前月までの月数 60歳から支給を受けると減額率は、
0.5%×12×5=30% 支給額は、797,000円×(1-0.3)=557,900です。 支給年数は、5年間長くなります。
また、反対に65歳になっても年金をもらわず、支給年齢を遅らすと一月につき0.7%支給額が増額されます。
最も繰り下げた場合は、70歳で支給額は42%増額されます。
支給額は、797,000円×(1+0.42)=1,131,740です。 しかし、支給年数は、5年減ります。
国民年金は、60歳〜70歳までの間、支給開始時期を選択できるのです。
さて、何歳からもらうのが、最も得か? この問題に目安を与えるのが、本日のメインテーマです。
答えは、次の表です。
●国民年金支給額が最大となる開始年齢
◎ 男性(83歳死亡と仮定)
開始 増減率 支給金額 支給年数 支給総額 60 -0.30 557,900 23 12,831,700 61 -0.24 605,720 22 13,325,840 62 -0.18 653,540 21 13,724,340 63 -0.12 701,360 20 14,027,200 64 -0.06 749,180 19 14,234,420 65 0.000 797,000 18 14,346,000 66 0.084 863,948 17 14,687,116 67 0.168 930,896 16 14,894,336 68 0.252 997,844 15 14,967,660 ★ 69 0.336 1,064,792 14 14,907,088 70 0.420 1,131,740 13 14,712,620
◎ 女性(88歳死亡と仮定)
開始 増減率 支給金額 支給年数 支給総額 60 -0.30 557,900 28 15,621,200 61 -0.24 605,720 27 16,354,440 62 -0.18 653,540 26 16,992,040 63 -0.12 701,360 25 17,534,000 64 -0.06 749,180 24 17,980,320 65 0.000 797,000 23 18,331,000 66 0.084 863,948 22 19,006,856 67 0.168 930,896 21 19,548,816 68 0.252 997,844 20 19,956,880 69 0.336 1,064,792 19 20,231,048 70 0.420 1,131,740 18 20,371,320 ★
男性(83歳で死亡と仮定)の場合、3年繰り下げ68歳から申請するのが有利で,
長生きする女性(88歳で死亡と仮定)の場合、ぎりぎりまで開始を遅らせ、70歳から申請するのが有利となります。
65歳での平均余命は、男性18年、女性23年もあります。
年金を早く受け取るのは、不利なのです。
※当初の計算は、平均寿命(0歳の平均余命)を使用。平均寿命ではなく、65歳の平均余命で判断すべきなので,以上のようになります。
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