台風が来て大雨を降らしている最中、 わたしはとっても怖くて気になっていたものがある。
「ふるやのもり」だ。
知っている?「ふるやのもり」。
これはわたしが幼稚園の時、読んだ絵本のタイトルだ。 荒削りの版画のようなイラストが、「ふるやのもり」の恐ろしさを 想像させてくれる、お気に入りの絵本だ。
娘が幼稚園の時に、この本を手に入れて読んで聞かせた。 案の定、彼女もきゃっきゃっ♪と笑って、大のお気に入りになり、 毎晩読んでくれとせがまれた。
そう、ホラーなstoryではないのだ。
おじいさんとおばあさんの一番怖いもの… 狼でもなく、泥棒でもなく… それは「ふるやのもり」なのだ。 自分たちよりも怖い「ふるやのもり」って、いったいなんだろう…と 屋根裏に潜んでいた泥棒と、床下に潜んでいた狼が思っていると… 「ふるやのもり」がっ!!!
さぁて…「ふるやのもり」とはなんでしょう。
それはね、「古い家屋の雨漏り」のことなの。 おじいさんもおばあさんも、それが一番怖かったのね。 実は、ウチも古い家で、大雨が降ると「ふるやのもり」が来るの。 それはもぉ 大変っ!!
今度の台風では、しっかり雨漏りしてくれちゃって… 屋根の修理をしないと…ならないようだ。
台風一過、洗われた綺麗な青空を眺めながら… 自分の幼い日と娘の幼い日々を重ねて思い出していた。
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