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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2001年08月22日(水) 「ふるやのもり」

台風が来て大雨を降らしている最中、
わたしはとっても怖くて気になっていたものがある。

「ふるやのもり」だ。

知っている?「ふるやのもり」。

これはわたしが幼稚園の時、読んだ絵本のタイトルだ。
荒削りの版画のようなイラストが、「ふるやのもり」の恐ろしさを
想像させてくれる、お気に入りの絵本だ。

娘が幼稚園の時に、この本を手に入れて読んで聞かせた。
案の定、彼女もきゃっきゃっ♪と笑って、大のお気に入りになり、
毎晩読んでくれとせがまれた。

そう、ホラーなstoryではないのだ。

おじいさんとおばあさんの一番怖いもの…
狼でもなく、泥棒でもなく…
それは「ふるやのもり」なのだ。
自分たちよりも怖い「ふるやのもり」って、いったいなんだろう…と
屋根裏に潜んでいた泥棒と、床下に潜んでいた狼が思っていると…
「ふるやのもり」がっ!!!


さぁて…「ふるやのもり」とはなんでしょう。

それはね、「古い家屋の雨漏り」のことなの。
おじいさんもおばあさんも、それが一番怖かったのね。
実は、ウチも古い家で、大雨が降ると「ふるやのもり」が来るの。
それはもぉ 大変っ!!

今度の台風では、しっかり雨漏りしてくれちゃって…
屋根の修理をしないと…ならないようだ。

台風一過、洗われた綺麗な青空を眺めながら…
自分の幼い日と娘の幼い日々を重ねて思い出していた。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]