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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年03月08日(土) 心配だけしかできないのって…

楽しいスキー遠足の次の日は、K高校の新入生招集日だったんだ。
子供たちは教室でクラス分けテストを受け、親は体育館で
高校生活を過ごす上での説明を受けるの。
昨日の疲れも取れていないので、心配したけれど
本人は結構平気な顔で、この試験で落とされるわけじゃないからね
なんて開き直っているんだよね。
わたしは新しい環境に馴染むのに時間がかかるから、
ついいろいろ不安で心配ばかりしちゃう。
開き直りも必要と、子供に教えられることって多いなって、
改めて感じちゃった。

娘たちの代は既に小子化が始まっていて、高校側としてはより多くの生徒を
集める必要が出てきたんだよね。
通り一辺倒だったカリキュラムを魅力的なものに変えるなど
今年はいろんな特色を打ち出した高校が多くなっていたよ。

8日の朝は、9時までに集合で「筋肉痛だぁ〜〜」と喚くchimomoを
思いっきりせかしてK高校へ向かったの。
正門で子供は指定された教室へ、母は体育館へ別れて――

うわっ★って驚いたのは、広い体育館が保護者でいっぱいになってるの!
すごいの。
いったい何人くらいいるんだろ… と思いながら
新入生の名前一覧をみたら、ものすごい数なの。
その中でやっと一人だけ、同じ中学の子をみつけただけ。

頭の中真っ白状態のまま先生の話が始まって、またもやびっくり!
新入生は全部で 737人 だそうなの!
高校側も、こんなに入学手続きがあるとは思わなかったみたい。
私立は都立との併願希望者も多いから、都立が決まれば
入学辞退も結構出るので、少し大目に生徒を採るよね。
今年は学区域がなくなったから、人気のあるハイレベルな都立高校は
競争率も3倍以上になっていて(例えば 日比谷高校や西高とか)
そこを第一志望にしていて滑ったので、ここなら行ってもいいって
K高校を選んだ子が多かったからなのだって。
今年はそれで優秀者が多いのだって。
(ウチのchimomoは入ってないだろうな(^_^;))

聞くところによると、或る女子高は入学希望者が100名を切って
定員割れが起きてしまって、第6次まで募集をかけているのだそう。
だから700名も生徒を抱えて、K高校はどうやって運営していくのか
注目を浴びているのだそう。

40人学級制を取って、今日やった授業はみんなが理解するまで
補習が行われたり、毎時間ごとテストがあったりという教育方針は、
生徒が700人を越えようと変えないのだそう。
737人だから―― えっと17クラス位できて
Q組ってことになっちゃう。

「都立よりもずっと高い授業料を頂いているのだから
生徒数が多かったから損をしたなんていう思いは絶対させません」と
先生は言い切っていたよ。

先生方の意気込みも感じたし、徹底した指導や勉強のやり方など
生徒をやる気にさせる力のある高校だなぁって感じた。
このK高校は付属の大学はないの。
だけど進学率はすごく良くて、きっとこういう教育方針が
効果を発揮しているんだろうな。
大学進学を考えている子たちが多くK高校を選ぶのも納得できた。

chimomoにも、生徒が多くて大丈夫?って心配になって聞いたけれど
「多いってことは、それだけ新しい友達に出逢えるってわけだし
 勉強だって頑張り甲斐があるじゃん?」って話していたよ。
わたしなんかより、ずっと前を向いているんだなぁ――。

このK高校、とても綺麗で、学食や談話室(コモンスペース)があって
まるで大学のキャンパスみたいなの。
図書室もすっごい大きくて、本がたくさん。
本好きのchimomoは、もうわくわくしちゃってる。
各教室ともに冷暖房完備だし。すごい。

そうだよね。
生徒数が多いっていうことは、736の出逢いがあるっていうわけだよね。
説明会での先生の「クラス全員と仲良くなれなんて言いません。
それは無理な話です。
けれども人生を通してつきあえる友達を1人でいいから
見つけられたらいいですね。
師として仰げる先生と出会えたら素晴らしいですね。」という話に
胸を打たれちゃった。

K高校は、春休みの宿題をいっぱい出すんだよね。
遊べなくて残念だなぁ… と思っているのは、
わたしだけだったりしてるの。
chimomo がんばれ。

それにしても心配だけしかできないのって、ツライなぁ。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]