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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年03月20日(木) 卒業式

20日は一人娘の通う中学の卒業式だったの。
わたしが卒業した中学校なので、感慨もひとしお――。

季節の変わり目にはよく風邪をひいていた娘が、
3年間、無遅刻・無欠席・無早退を続けて卒業したことは
わたしにとっても誇らしいこととなったよ。
お弁当も3年間一日も休まず持たせてやれたことは、
誰にも褒めてもらえないけれど、頑健なタイプじゃないのによくやったね!と
自分で自分に言ってやろうと思うんだ。

この同じ日、アメリカ対イラクの戦争が開始され、
娘たちが旅立つ時間に空爆が始まったよね。
何処の中学でも卒業式に「呼びかけ」というものを行うと思うのだけど、
娘たちの「呼びかけ」は、BGMも自分たちでピアノを弾き奏で
すべて自らの手で作られていて、その中にアドリブで、
ジョン・レノンの「イマジン」を弾きながら開戦された戦争を嘆き、
きちんと見つめて行くことの大切さを織り込み
イマジンの日本語の歌詞を読み上げ綴られていたの。

「卒業はただ嬉しい 寂しい」だけで終わる呼びかけではなく、
世界の動きと、その中に存在している自分をきちんと意識して
受け止めているこんな子供たちに、大人は何をしてやれるんだろ。

りっぱに成長した子供たちを見て、胸がいっぱいになったよ。

歌声と涙と若い思いでいっぱいの素敵な卒業式だったよ。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]