20日は一人娘の通う中学の卒業式だったの。 わたしが卒業した中学校なので、感慨もひとしお――。
季節の変わり目にはよく風邪をひいていた娘が、 3年間、無遅刻・無欠席・無早退を続けて卒業したことは わたしにとっても誇らしいこととなったよ。 お弁当も3年間一日も休まず持たせてやれたことは、 誰にも褒めてもらえないけれど、頑健なタイプじゃないのによくやったね!と 自分で自分に言ってやろうと思うんだ。
この同じ日、アメリカ対イラクの戦争が開始され、 娘たちが旅立つ時間に空爆が始まったよね。 何処の中学でも卒業式に「呼びかけ」というものを行うと思うのだけど、 娘たちの「呼びかけ」は、BGMも自分たちでピアノを弾き奏で すべて自らの手で作られていて、その中にアドリブで、 ジョン・レノンの「イマジン」を弾きながら開戦された戦争を嘆き、 きちんと見つめて行くことの大切さを織り込み イマジンの日本語の歌詞を読み上げ綴られていたの。
「卒業はただ嬉しい 寂しい」だけで終わる呼びかけではなく、 世界の動きと、その中に存在している自分をきちんと意識して 受け止めているこんな子供たちに、大人は何をしてやれるんだろ。
りっぱに成長した子供たちを見て、胸がいっぱいになったよ。
歌声と涙と若い思いでいっぱいの素敵な卒業式だったよ。
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