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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年06月08日(日) 室内楽部の一番長い日 -その4-

室内楽は、バイオリンとチェロ、コントラバスの弦楽器たちで構成されています。

今の2年生は、昨年楽器を持ったばかり。
楽器というのはみんなそうだけれど、特に弦楽器を弾きこなすには時間がかかってしまう。
だからどれだけずっこけちゃうか、とても心配してました。

演奏会は、市の施設のコンサートホールで開かれました。(学校から遠くないんです♪)
400席くらいの中ホールで、これくらいの大きさなら
姫はバイオリンの発表会で慣れているし、独りで出るんじゃないから、
緊張も半減するだろうな〜。

部員は少ない感じだって姫は言ってたけれど、びっくり。
3年生は二人だけで確かに少ないけれど、メキシコからの留学生の
男の子もいるし(彼は空手部と兼部してるの。すごいよね。)
2年生も15人いるし、当日はチェロとコントラバスにOBが二人、
応援に駆けつけてくれていました。
1年生はバイオリンの経験者4人が、ちょっとおぼつかない先輩たちの
テクニックを一生懸命支えて、なかなか良い雰囲気でした。

確かに弓はばらばらだけど、音のピッチもずれちゃって
「うっ★」ってなっちゃう所もあったけれど、それでもみんなの
真剣な表情が良いなぁ… って感じました。

受付も舞台裏も、みんな自分たちでやっていて、先輩たちのお友達とかも、
自分の部活が終わってから駆けつけてきたりして
それも演奏が終わってから席に着くマナーもちゃんと知っていて、
好印象を受けました。

それから姫のクラスの担任の先生が来て下さってて、姫はとっても喜んでいました。
最近は先生もサラリーマン化してるから、自分のクラスの生徒が
発表会や試合に出るからって、わざわざ見に来てなんてくれない先生が多いでしょ。
だからわたしまで、何だか嬉しくなっちゃいました。

プログラムとアンコールが終わったあと、3年生が引退するので
花束を後輩が渡したとき、みんな涙ぐんでて、なんだか自分の学生時代を
思い出しちゃいました。ん〜〜〜。青春だわ。

生徒の家族も結構来てたみたいだけど、先に帰っちゃったりしていて
みんなで写真撮るときに、ひとりずつ交代でカメラマンしていたのを見て
部員みんな&OBさんたちで撮りたいだろうなぁ… と思って
「撮ってあげましょうか」って声かけたら、「お願いします♪」って
可愛い笑顔が返ってきました。
「アレはうちの母(^_^;)」って、姫は照れてましたけどね。
シャッター押したあとも、「ありがとうございました」って
お礼をみんなに言われちゃいました。
今どきの高校生は ってみんなまとめて悪く見られてしまうけれど、
こういう子たちも、まだいっぱいいるんだよね。
え゛?この高校だけかな?
そんなことないよね。
確かに私立だから校則も厳しいけれど―――

とてもほんわかした1日になりました。
こうして室内楽部の一番長い日は終わったのでした。


え?顧問の先生はどうだったかって?
そりゃもぅ やっぱり姫の言う通り、「学者肌」っていうのがぴったりな
理屈っぽく偏屈なおじぃさまで、とっても楽しませて下さいましたとも。
(^_^)v


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]