2005年12月02日(金) |
悲しい事件は何故続く? |
心の痛む事件が頻発して、何かこの「時折綴」にも記さないとならないかな…と考えれば考えるほど、何故か何も言葉が出てこなくて、やたら悲しい気持ちで一杯になるだけだった。
たった7歳の女の子の命が、続けてふたつも奪われてしまった。 そして16歳の少女の生きる権利も。
あとに遺された親御さんの気持ちを考えると、胸が痛んでたまらない。
どうやれば、子供を守ることができる? 悲しい事件は、何故続いてしまうの?
わたしには高校3年生の娘(chimomo)がいるのだけど、もう18歳になっても 彼女のことが心配で心配で。 「ただいま」の声を聞くまでは、ほっ… とできなくて。 女子高生にとっては、きっとこういう親はうっとうしいんだろうけれど、 幸いChimomoは「ママは心配性」と素直に受け取ってくれているみたい。 (ありがたや…) 心配性だけど、彼女を縛りつけてはいないつもり。
最近は、PTAの役員になりたくないという母親が増えたからと、 PTAが無い学校も増えているのだそう。 chimomoが卒業した小学校は、わたしの母校なの。 やはり毎年PTAの役員選出時期になると、もう戦々恐々としてくる。 いかにして断るか。そればかりにみんな頭を悩ます。 でもそれでもPTAという組織は必要だと思っている保護者は、 まだ半数は居る様子だから、何とかPTAは存続しているみたい。
わたしもPTAの三役は幼稚園の役員以来懲りてしまって、お断りして来たけれど、その他の地域の役員やクラス委員はお引き受けして来た。 一人っ子の親は、断る理由が見つからない。 それに娘がお世話になっている地域への、ちょっとしたご恩返しの気持ちもあるし。
アナタの地域では、どうでしょう? 何か、子供を守る活動はありますか?
娘が小学生の頃のお話だけれど…。 仕事柄、ちょっとした絵心があるので、防犯ポスターや子供たちに危険が迫った時の駆け込む場所を示すステッカーをデザインしたり、と活動させて頂いた。 幸いその絵柄が子供たちのお気に入りキャラになってくれて、またその地域の活動が、市や警察を動かすきっかけになって、少しでも子供たちの安全に協力できたかな?と思う。
でも毎日と言っていいほど、不審者の情報が学校に入って、地域の委員さんたちが連絡網を流したり、パトロールに出たりすることがあって。 そのパトロールも保護者全員で当番を決めて、10日間に1度だけやりましょうということになった時、こんな意見が出された。
自分の子供だけ守れればいい。 そんなのは、暇な専業主婦がやればいい。
悲しかった。 地域の子供たちを守ることは、自分の子供を守ることだとわたしは思っていたから。
幸い、わたしの棲んでいる地域は、みんな委員を経験してきたお母さんたちばかりだったので、気持ち良く当番制を引き受けて下さったのだけど、委員さんたちだけでパトロールする地域も出てしまって。 あまりにも自分勝手な考えがたくさんあって、委員長さんもすっかり塞いでしまった。
子供たちの安全を守る活動は、本当に「暇な専業主婦」がやればいいのですか? 働いているお母さんは偉くて、家にいるお母さんはダメなのですか? 「お母さん」に優劣はあるのですか?
今のこの時代、社会が混沌としていると思う。 モラルは失墜し、不景気は続き、ネットを開けば鬱々とした文字が並ぶ。
子供が安心して育たない社会なんて、不幸すぎる。
家庭と学校と、警察と行政とがしっかりスクラム組んで、崩壊しかかった地域のコミュニティを建て直すことが、今すぐに必要なことに思えてならない。
|