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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2005年12月18日(日) 重い実 〜蟲師〜


風邪をひいていても、午前4時であっても、「蟲師」だけは見逃さない。
絶対観ないと居られないくらい、ドツボなの。

今回のお話は「重い実」。

深い山間の、或る小さな村は、天災のあとには決まって作物が豊作になることが約束されている。
その代わり、人の命をひとつ、獲ってゆく。

それは「実」の為せる業。

秋に誰かの口の中に「瑞歯」が生えてくる。
その歯は秋の終わりに抜け落ちて、その人は死ぬ…。

「実」は、その歯なのだ。

因縁に縛られた或る男は、その村の祭主。
その実を操れる、村でただ一人の存在。
何故なら、その実は祭主と蟲師にしか見ることができないから。
男はそのために苦しみ、自分の身を犠牲にして「実」を作ることを決心する。

そこへギンコが介入して来るのだけれど、祭主の深い思いを知って
蟲師の禁忌を冒すことにするの。

「実」は、土地の命を甦らせる力を持っているのだけれど、人が食べれば不老不死が約束される。
一度、死出の旅路へ発った祭主に、ギンコは実を与えるの。

さて、その「実」とはいったい何なのか…。

もし、その実を見ることができる人物が、不老不死の身になれると知ったら、きっと自分が食べるんだろうね。

何故、ギンコはそうしないんだと思う?

永遠の命など、彼は要らないからなんだろうね。
きっと、生というものの根源と、死というものの意味を知っているから…。

「蟲」は、生命の根源に近い存在だから。

本当に、どうしてこの「蟲師」という物語は、魂に響くのだろう。

次のお話は「硯に潜む白」。
これはとても不思議なお話。

「蟲師」のサイトで放送スケジュールを見たら、次はなんと来年になってる…。
それも2話連続でOA。

来週は無いのね。しょぼん…。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]