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■ 残された日々
私が思っていたよりずっとHの状態はよくないようだ
夕方Hを含め弟と私の3人で 効果判定の結果と今後の治療について O医師より話があるとの事だったが 先に弟と私に話しておきたい事があると言われた 「脳の転移の事は御本人にはお伝えしない事にしましょう」と O医師は話された そして今後の治療としては 「緩和医療を御本人と御家族が望まれるのであれば 他の受け入れ先を紹介する事も可能です」と言われた Hが望むのであれば別だが 私は国内のホスピスにHを転院させようとは思えない 今の環境を変えてしまう事はHのストレスになるかもしれない そして現在入院中の病院から見放されたと 悲観的になる可能性もある 機会があればHに話そうとは思う 今は話す時ではないと判断した
O医師の話は続いた 弟と私は覚悟はしていたが Hに残された時間は私達が想像している期間より ずっと短いものである事を伝えられた 隣りに座っていた弟がすすり泣く
私は泣かない ハートの中に沢山の涙がたまっている 感情はブロックされているのだろうか
昨日の予定では Hのベッドをカンファレンスルームに移動させ 説明を受ける予定だったが それは病室にて行われる事になった Hは積極的に質問をしていく 「先生が治療を続けていけば 中には5年生きている人もいるって おっしゃられましたよね?それを励みに頑張ってるんです」と Hは話す Hは奇跡を信じて頑張っている
Hの気持ちを優先させよう 私が死を覚悟していようとそんな事は関係ない そう、考えを基本にもどそう Hが何を望んでいるのか それに対して私は何ができるのか 私達の感情は二の次である
2002年03月06日(水)
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