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■ この日も忘れられない
昨年の今日 2001年12月22日
Hは言った 「死は怖くないよ ただ、残された人の事を考えるとね それを思うと 病気と戦い生きていきたい」
残された検査を受ける前から Hは覚悟している様でした
「車、売ろうかな 入院したら乗れないし、入院費も沢山いりそうだし」 そんな事をHは言いはじめた 「何言ってるの とても大切にしている物を売る必要ないよ それに退院してから同じ物を買う方が大変そう」 私がそう言うと 「でも運転できないし」 もう手放す覚悟は出来ている様だった 「わかった じゃあ 退院するまで私が預かっておくって事でどう? 私は自分の車を売るから そしてHが退院した後に新しいの買うから良いよ」 私がそう言うとHは嬉しそうだった
偶然なのかもしれないが 私の車は2001年12月22日 車検切れ2日前 2001年12月24日で車検が切れる 私は自分の車をとても気に入っていたし 車検の予約も入れてあった そんな事はどうでも良くて ただ、Hの大切な物を残しておきたかった
2002年12月22日(日)
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