奇跡を信じて〜あれから〜
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 この日は忘れられない

昨年の今日
2001年12月21日
M先生からの紹介状を受付けの女性が用意し
他科まで案内して下さった
その間にもHの腰痛は激しく
椅子に座ってはいられない状態
診察室に通され
レントゲンやCTの画像を見ながら
O医師は
「肺癌の疑いがあります」はっきりおっしゃった
Hは
「小細胞癌ですか?」そう聞いた
「それは検査してみないとわかりません」
O医師は淡々と検査の予約を入力していった
Hは
「入院が長期になるのであれば
片付けておきたい仕事があります」そう告げると
「一刻を争うんです」O医師が言った

一刻を争う

この言葉を聞く度に心が苦しくなる
私以上にHは苦しかったと思う

この日、私は午後から仕事
どの様な状態の時でも感情に波があってはならない

「癌センターへ行く気はない?」そう聞いてみた
「調べておいて」とHに言われた

何かの間違いでありますように
そう願った

2002年12月21日(土)
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