帰ってきた。実は数日前に。
木曜日の夜にT京から発って、金曜日の朝に愛媛に着く。 目的は帰省とマシンガンズのライブである。 自分にとっては最後。武道館に行く気もない。 数をこなせばいいってもんやないだろ、という自分の気持ちから、ケジメのために 「であった場所」で分かれる事にしたからだ。 久々の田舎は小雨で出迎えてくれた。 友達は仕事中だから、とりあえずチャリで道後温泉前のチン電乗り場まで行く。 アレだ。氷川きよしも歌っていた、「チンチーン電車でのんびり旅がらす〜♪」である。 そこで道後温泉駅をバシャバシャ写真に収める。 明治時代に立てられた駅舎だ。そのあと大正時代に今の場所に移されて、 また建て直しもされたわけだが、その雰囲気が今の自分が求めるものにピッタリ。 あれだよな。住んでいたころは、道後なんざ友達が住んでたりして 「道後に行く」という気もおきない場所だったが←言い過ぎ 実際旅行者気分だと中々楽しめる。 チン電の乗車料金ですら高いと思ったが、実際安いよなぁ。
で、うろつくコスプレの「坊ちゃん」と「マドンナ」にちょっとムカつく。 マドンナ。お前の茶髪はなんだと怒鳴りそうになるのをこらえるのに必死。 で、「私たちマドンナ、坊ちゃんですが、あなた、何か用があるんじゃないの?」 というような視線がムカつく。 一緒に写真か?歴史の説明か?! コスプレなんかに何も期待などしとらん。黙って他の客を騙しておけ!! ・・と思いながら、実際はちょっと気になってチロチロ見たりしてたんだが(小心者) 道後温泉に入ることに。
いきなり、愛媛ついてから決めた(笑)。
しかも、道後温泉で券を買って下駄箱を探していたら、年寄りカップルに捕まってしまい 「お人形さんみたいねぇ、一緒にお写真いいかしら」 と一緒に写真を撮られた(笑)。あくまでも普通(Tシャツにジーパン)だったんだが、 おそらく年寄りカップルにはチャーリー的な素敵人形に見えたに違いない。 それか、いっこくどうのアレやね。アレの方ね。←何 で、座敷に上がろうかとも思ったのだが、金が勿体無いから風呂のみにする。 お年よりばっかり。まぁ予想はだいたいついてたからしゃーないんだが。 で、温泉は狭すぎ。 しかもなんの備え付けもナシ。石鹸とか、まったくなし。 己が提供するのは「温泉」なだけに、「温い泉」のみだという強い主張が感じられる。 浴槽を上がったところでは老婆1が裸で寝転んでおる。 老婆よ、そこは寝るところではないぞよ、と思いながら見ていないフリをする。
で、とっとと上がる。 暑すぎ。脱衣場にはクーラーも扇風機もない。天井で申し訳程度のファンが周っている。 メイクをしようにも暑くて動けない。さらにドライヤーは有料(笑)。 でも、巨大な鏡や古い造りがすごくいい味を出していて楽しかった。 上気していた体が少し落ち着いてからメイクをする。メイクをしていると、隣に老婆2が座った。 「旅のかた?」と聞かれ、「えぇ、まぁ」と、軽い嘘をつく自分。 だって相手が望んでいるのは「旅の人」から始まる話の広がりであって、 語りたいのは結局自分のウンチクなのである。 旅であって旅でない旅なのだが、そこでウンと言わずして何と言うか。 で、老婆2はどこから来たん?とか、これからどこ行くん?とか、建物を見たくて来ましたと言ったら、 若い方やのに良い趣味持っとるんやねぇとか、なんか感心されて、その人は帰っていった。 で、メイクもすんでボーっとしていると、また隣に老婆3が座った。 「旅のかた?」<――以下略――> でもその人は自分に向かって、「あなたお耳にいっぱい付けてる(ピアス)けど、痛くないの?」 と聞いてきた。突然の変化球に戸惑う自分。まさか年寄りがそこに触れてくるとは思わなかったのだ。 心で計算をする。ここで痛いと言ったら話盛り上がるかな・・・。 いや、痛くないと言ったほうが普通の人で済むよな・・・。 でも臭いんですよーとかいらん事言うのもアレやしな・・・。 と考えた結果「始めは痛かったですけど、今はもう大丈夫なんですよ」とニッコリ微笑む。 でも、自分はとても不思議だったので「あのー、こんなに耳に穴あけたりしてるような若い人って怖くないんですか?」 と聞いてみた。 すると老婆3は「痛そうだな、とは思いますけど、あなたを怖いとは思わなかったわねぇ」 と言い、さらには「年寄りは、優しい子とそうじゃない子が分かるのよね。」と言って微笑んできた。
泣けてくるよ、まったくよー。ここの人間のピュアさにはよぉ。
結局お気をつけて、とか言って分かれる。 とってもすがすがしい気分で大街道(中心街)へ戻る。 で、ラフォーレ原宿松山(どっちなんだよ)のアルゴンキンで服を買った後、行き着けだった島村楽器へ行く。
愛媛に上陸してから7時間。そこで運命の出会いをしてしまう。
ギターに一目ぼれ。26万。
店員が降ろしてくれて、音を出すとクラプトンっぽい音だった。 実際クラプトンが使っているのはこのタイプのギターらしい。 いい当てた自分にも酔う。ヤバイ。ヤバイはまり方だ。 あー、気になる―――!!という状態のまま友達と合流。 気になるギターがあったんだが、見てほしいと言って友達を連れて行って見てもらったら、 「フーン。私は好きやないけど」と普通に言われてショックを受ける。欲しい度がなんとなく下がる。←オイ
ボチボチ会場へ行く。 行く途中で明らかにファンだと思う人がいると、二人で「アレそうやろか、そうやろね・・」と話し合う。 話し合うから、どうだということはない(笑)。
場所は県民文化会館のサブ。 人生初のライブが、この場所でマリスミゼルだったなぁ(笑)。最高だった。 言ったときにはすでに会場時間で、すぐ入れた。 2階の関係者席のすぐ後ろ。後ろのほう、じゃなくて、後ろ。 前が年寄り。関係者だから確実にメンバーの関係者なのだが、なんかそんなことより、年寄り。 トコトン年寄り日和。 このチケットについては、本当に感謝したい。ありがとう!ありがとうY殿!!! 座席がどうのこうのじゃなくて、チケットを取れた(取るチャンスすら貰えた)事を嬉しく思います。 で、ライブが始まる。
ぶっちゃけると・・・・いろいろ振り付けも忘れてた(笑)。 なんかね――・・「えっ?えっ?」て思う事がたくさんあった気が。 殆ど頭振ってたらどうでもよくなったんだが。 あと、どうも自分の中でパンサーは当り障りのない存在らしく、まるでその横に奴がいるかのような錯覚に陥っていた。病気。 さすがに早弾きの時は奴が出る幕は無かったが(笑)。パンサー凄すぎ。 あと、アンチャン格好よすぎ。一時期に比べて本当スタイル良くなったなぁ。 今日トイレ入りながら、和式便座だと手をつかないと大ができない、とか言ってたのを思い出した。 で、昔は足が長かったんだよなぁとかちょっと切なくなった。←今は目立たない ノイジー可愛いすぎ。ヤバイ。萌え萌え。 友達とウヒーウヒー言いながら悶えた。全部ズルい。あんな32ちゃいは許しません。 で、カメーンは昔見た時はもっと虚勢を張っていたイメージだったんだが、最近は後輩キャラになってるんだな。 おかげで奴と被ることもなく楽しめた。
もとい!!
ベースをする姿が凄いと思った。
で、また今度書く
MAD TIGER地味作品集
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