今日親が仕事で来ていたため、兄貴の運転で 帰り際に今年なくなった母方の伯父のところへ線香をあげに行き、ついでにH田飛行場まで車で送っていった。
その帰り際、2車線の道を帰る。右側をずっと走っていたのだが、左の車線は突然の渋滞になった。 その時右側はガラ開き。自分の車の前も、後ろも、いなかった。 すると左の斜線から突然車(ワゴン)がウィンカーを出して (出したらしいが、その時にはすでに視界から左にいた車のケツは見えなかった。)車線変更をしてきた。 自分が何を言ったか覚えていないのだが、助手席にいた自分のよこに車がめり込んできた。 兄貴は右にハンドルを切り、沿石へ乗り上げ、ガタガタと激しく揺れて、 止まったワゴンにしばらく当たって進み、止まった。
すべて状況は脳裏に焼き付いているのだが、音を一切覚えていない。
兄貴は愕然として、「ウソだろ!くそ!くそ!」とばかり言っているため、自分の事よりも コイツをなんとかせないかんと思い、「弱気で出るな!」と車から降ろした。 相手が喋るよりも早くに「何やってんですか!」と兄貴がキレる。←敬語がヘタレ 後ろから、いかにも「お前が悪いんだ」と言いたげなパンチパーマが 「俺がウィンカー出してんのに何進んでんだコラァ!!」と近づいてきた。 とにかく警察よびますよ、と兄貴が電話をかけようとすると、「おう上等だ」と言わんばかりにうなずく。 とりあえず後ろから状況を知らない車にプープー鳴らされていたため、路肩へと移動する。
警察を呼んで、来てもらう。その時になって自分が危なかったことを知る。 皆が助手席の人は大丈夫ですか、と聞いてきたが、残念ながら自分はピンピンしていた。 兄貴は動転している。 自分は弱みを握られるのが大嫌いだから、気丈にふるまう。 というか、絶対に負ける気がしなかった。 特に文句をいうわけでもなく、じっとやり取りをみて、事故の具合と、相手の観察と、生きている喜びを知る。
自分は全然話に入らなかったが、兄貴が警察にいろいろと説明している時に気づいた。 相手は刺青が入っていた。 さらに・・・・
小指がなかった・・・。
アハ!
アハアハアハ!!ま、人間ってそういうときだって、あるよネッ★
相手はそんな容姿のうえ、免許証も任意保険も不携帯。 警察が「えー――?」という顔をする。 電話を聞くと携帯しかないという。おまえ、免許も保険も不携帯なのに携帯しか携帯ないのか!←意味不明 という気持ちが湧く。 あまりにも疑惑が湧きすぎて、そいつは本当に本名を名乗っているのかすら怪しく思えてくる。 警察が保険会社やらに電話をしてくれていたのだが、イマイチ信用できない。 取り調べの間は、相手も(威圧的ではあったが)別にただのあーゆー感じの人、というだけで 暴れたり暴言を吐いたりする様子はなかった。 むしろ、後半になってから落ち着いたらしく「体は大丈夫?←威圧的に」と聞かれたため 「大丈夫です」と答える。 さらには「何か飲みますか」と自分たちに聞いてくる。 こっちは焦って、緊張して、なんか飲んでる場合なんかじゃねーよ!! と思い、「いえ、いいです。」と答えると、兄貴は「いえ、大丈夫です、ありがとうございます」とまた クソ丁寧な答えかたをする。
気に食わねー――――――!! 自分は別に兄貴に横柄な態度を強要するわけではなく、紳士でいるのはいいのだが、 そこに必定以上の紳士さがにじんでいるのが気に入らない。 しまいには相手が「じゃよろしく←威圧的」と適当に言ったのに対し、 「どうぞよろしくおねがいします」と頭を下げている。 バカッ!バカバカッ!悔しくないのか!?
自分は気が強いから、わざとじっと目を見て喋ったりするのが平気(むしろ得意)なのだが、 兄貴は目を見られるのも見るのも苦手なようだ。 アレだよなー。自らウチの親は過保護だったと名乗るだけのことはあるな。
普通の警官のほかに交通課っぽい人たちもきて、手にメジャーを持っているものの 何もせず、 ブラブラとキズを見て「あーこりゃ凄いなー」とかしか言っていなかった(笑)。 まぁ大通りだったため、物損のみで事故車線を止めるわけにはいかないから(しかも中央分離帯の横だし) 仕方がなかったのだろう。 交通課は哀れみの目を向けながら「せっかくのデートがとんでもないことになっちゃったねぇ」といって来た。 「いえ、キョウダイです。」と言うと、えっという顔で交通課の人々に取り囲まれ、 「背が高くてちょうどいいから、そうだと思った」とか言い訳を言ってきた。 自分は”助手席に乗っていた彼女”ほど、不安げな、弱々しそうな表情をした覚えは無い! むしろ戦いの真っ只中、当事者の家族なんだから自分だって臨戦体制であった。
横のウィンカーはぶっ壊れてプラプラしていて、自分の横はベッコリとおもっくそへこんでいて、 タイヤに何かが当たる音がしていて、段差になるとキュルルルルルと音を立てていたが走行は可能。 警察は「危ないな!と思ったら、すぐにレッカー呼んでね」と、すごく優しかった。
実況検分は終わり、報告書は警察にまかせて、帰っていいということになった。 とりあえず呆然とする兄貴を放置し、カメラとジュースを買ってきて 兄貴にジュースを飲ませている間に事故の部分を撮影。 後々何やら言われるのがいやだったからだ。とにかく証拠を残さなければならない。
我ながら保身にはすごい能力、行動力を発揮する。
帰りながら、兄貴はずっと「ごめんなさい、すみませんでした」と謝っていた。 自分に謝られても困る。 巻き込まれの事故は、気をつけていてもおきるものだ。 気をつけていてもおきるから、まきこまれるわけだが。 命があるだけでもマシやったね、と落ち込んだ兄貴を慰める。 むしろ、今日お線香をあげにいった伯父が、 本当はグチャグチャで死ぬはずだった自分たちを守ってくれたのかもね、と なんとも前向きに話すとってもピュアなきょうだい。
後から聞いたのだが、事故の時自分は「あッ!!」と叫んだらしい。 兄貴はそれが何よりも耳に残っていて、TIGERは死んだと思ったといっていた。 あらま、残念だったわネェ。←何
あと、やっぱり事故から時間が経つと、気になることが出てくる。 今ではもう後の祭りでしかないが、
●相手は飲酒ではなかったのか。 警察は特に調べもしていなかった。プーッてふくやつもなかった。 けど、あの警察の実況検分の間に500mlの茶を一気のみするのもあやしい。 全部あやしい。
●相手はヤクってなかったか。 警察は特に調べもしていなかった。麻薬ワンちゃんも出てこなかった。 けど、あの警察の実況検分の時の態度はあやしい。 やっぱり全部あやしい。
今となってはどうしようもないが、とても気になるところだ。 修理費用などは一緒に乗っていた手前、多少負担しようと思う。 自分働いてるし・・・。 もし死んでいたら、あの部屋を漁られるなぁとか、ギターのローンが残るなぁ、とか、 フラッシュもできなかったなぁ、とか、あっ!パソコンのアレ消しておこう、とか、 この日記もずっと放置されて、まぁ気にはなるけどどうでもいいみたいに思われるのも嫌ダナァとか いろいろ考えて、まだまだ自分は死ねないなぁと思った。
だいたい親に何も孝行してないし。 昨日つくった牛スジの煮込みを、父親が嬉しそうにおかわりをしてくれたのを思い出して思った。
:::::追伸::::: あ、so―so。←流行らない 麻波25のメンバー佐藤明容疑者(26)が大麻で逮捕 されましたね!! すごいね!さすが麻波なだけはあるよね!! 大麻の波がド―――ッ!と押し寄せてラリっちゃったんだね!! マッハっていうか、マッポにパクられちゃったよね!! 麻捕25に改名したらどうですか!!←言い過ぎ
つーか・・・マッハ25そんなに嫌いじゃないんだが、ちょと残念。
MAD TIGER地味作品集
|