2003年08月22日(金) |
ピュア ラブ(陽春さんじゃなくて。) |
小柳ルミコことMADですがいかがお過ごしでしょうか。
今日ね――。いきなり中学校時代の合唱でやった曲を聞いて、号泣してしもたわけだ。 これを話し出すと恋愛が絡むんだが・・・。
霧消に思い出して、書きたくてたまらないから全部書く。 自分が日記に恋愛経験を書くのは初めてだと思う。 フラれた、とかそういうのは書いたことがあるが(笑)そういうのやなくて、 お付き合いした相手がおる場合の話。 マトモな恋愛をしたことがないと以前言ったことがあるんだが、発端は中学校1年だった。
中学校1年の時の担任は、その年に赴任してきた28歳の男教員Eだった。 自分はそれまで女性教諭の担任しか経験したことがなかった為、とても印象が深かったのを覚えている。 担任は県でトップの頭のいい学校(高校)を出ている割に、バカでアホだった。 そのバカでアホさが、頭のいい人でないと出来ない芸当だというのを彼で思い知らされたわけだ。 彼は行事に命をかけていた。 運動会、合唱、歓送迎集会、文化祭、なんだかんだイベントではトップを取らないと気がすまなかったらしい。 つっぱっていた男子生徒も、彼のことだけは慕っていた。 だから、リーゼントとかにしておきながらも、彼が「今日合唱の練習するから全員残れ!」と言われれば 皆が素直に残っていた。
自分が頭がいいのに、バカな自分たちを見捨てることもなく、それどころか一緒になって 遊びに出かけたりしていた。
自分は活動派で、彼のすることなすこと(勉強以外)全部ついていった。 奴は根性という言葉が大好きで、そこいらも自分の性格にバッチリきていたんだと思う。 〇道の師範でもあるから、己にも他人にも厳しい人だ。 で、次第に担任に恋心を抱く自分。 今でも忘れない。初めてケリを入れられたのは、中1の春、技術の時間であった。←バカだろ しかし2年でクラス換えである。担任は別の男性教諭J(男前で有名)になった。 ちなみにその時Eは同学年、違うクラスの担任である。 自分のクラスの担任がJなのをちょっと嫌がる自分。嫌な奴ではないが、根本的に好きではなかった。 態度には出さないが、全てのヤル気を削がれる。 Jに「生徒会に立候補しないか」と言われ、考えていたらEに呼びだされた。
E「お前立候補すんのか。」 虎「いや、まだ考え中ですけど。」 E「(ニヤニヤしながら)俺のところからは強力なの出させてもらうから。」 虎「・・・(ムカッ)」
そんな感じの会話で、立候補決定。今思えば彼はMADの性格をよく理解しており、完全にハメられていた。 Eのクラスからは、昔の幼馴染で(当時は関係決裂)美人のIさんが立候補していた。 うわ!きた!Iやんけ!という思いが。負けられないと闘志を燃やし、選挙活動をする。
結果、何が間違ったのか自分が当選。ヴィジュアル勝ちではないことは確実。←聞いてない
今でも鮮明に覚えている。当選確定の日、帰りの下駄箱のところでEに会った。 後ろから走っていって肩をたたく。 虎「どうよ!あんたに勝ったぞ!」と言うと、Eがちょっと落ち込んだような様子でこっちがビビる。 Eはおめでとうございます、と頭を下げてきて、「お前に勝てるなんて始めから思ってないわい」 と言い、頭をポンポンと叩かれた。 そのまま職員室へと戻る背中を見ながら、絶対顔が赤かったピュアな自分(何)。
後日、母親に言われた。担任との2者面談の時、担任Jが 「E先生から絶対にMADさんを立候補させるように言ってくれと言われまして」と言っていたそうだ。
その後、詳しく言わないけど、J教諭とゴタゴタあって(されて)、授業をボイコットする。 授業をボイコットする生徒会長。←マンガかよ
泣きながらサボっていると、学級委員長が探しに来て連れ戻される。 で、また担任JがEに相談したらしく、Eに呼び出される。 J、いらんことすんなボケが!! その時Jといわずすべての教師に不信感が噴出。Eですら該当者である。 校庭の木の横で、階段に座りながら喋った。 E「まだ怒っとんのか。」 虎「・・・」 という感じの会話。殆ど覚えてないけど。お前はどうせJの手先だろー、系の怒りすら込み上げる。 全般的に大人嫌いに発展したこの頃。多感な時期って怖い。
で、3年。Eが担任で再会。もう自分の成績うなぎのぼり。←マジで あ、数学以外は。 特にEの授業の成績は凄いことになっていた。楽しくてたまらなかった。 また生徒会も立候補して受かり、今度は喜びをEと分け合う。 ライバルから協力者へ。これほど心強く感じたことはない。 引き続き生徒会長をしながらイチャイチャする。←何が 生徒会って学校外のイベント多くてさー。 車で乗っけてってもらったり、帰り送ってもらったり、やっぱそういうのあるやん。 で、ウチの隣が〇道部の男の子の家だったんだが、試合があったりする次の日に 「お前昨日家におったやろ〜」とか言われると、もう胸キュンなわけ。バカだから。 オバカさんだから。
そんで、中3の頃にはE教諭はかなりの人気者になっていて、学年を超えてのファンが多かった。 同学年に至っては自分と同じようなオバカさんもぶっちゃけ多かった。 (ついでに2年で生徒会争いをしたIさんもその一人。) 同じクラスだったAさんは、社長令嬢で自分たちよりも大人びていて、(ボケてるんだが) 自分に自信満々な人だった。お金持ちだからトカちゃんクニちゃんベルトとか持ってた。←聞いてない そのAさんは「あたしE先生のこと、好き。」と皆の前で言い、猛烈なアタックを開始。 いろいろ作戦を決行した話を聞いて給食を噴出しそうになる自分。 お弁当作ったり(給食あるのに・・・)。詩を作ったり。無茶苦茶である(笑)。 自分は絶対人に言わないから、その強さにまた感心する。 給食を食べていたとき、 Aが「先生!私先生の横で食べていいですか!」と言っていたのには焦ったが、爆笑した。 ちなみにEは「いい。来んでいい。そこで食っとれ。」と言っていたが、言われたAは嬉しそうだった。 また、Aは「先生、中学生の女の子好きですか?」と聞いていたのにも爆笑した。 ちなみにEは「普通ですが、どっちにしろ恋愛対象にはなりません」と言っていてガックシくる自分。
で、進学のためにドタバタする時期がやってくる。 願書提出の写真を撮ってなくて、「おい!早く撮って来い!」と 放課後の学校から追い出された時があった。 撮って、戻って、願書を作成して提出しに行くと時間は8時30分に迫っていた。 で、職員室行ったらEしかいなかった。 提出して、お前はいつも準備が悪いと怒られる。 座って作業をする左横に立って話を聞く自分。 なんか、自分が「もう帰る」みたいな事を言ったら「いかん、ちょっとこれ手伝え」とか言うから手伝って、 「じゃぁ帰る」と言うと「帰れると思っとんのか」と言われる。 生徒は7時以降は基本的に残ってはいけない。おそらくその時学校に残っていたのは自分だけだと思う。 ハハァーン・・・こいつ・・・帰って欲しくないんだなぁ?←間違い こう、腕組みをしながら眉をあげてフフンと見下す感じで。
「それって傍におってほしいってこと?」
ぎゃ――――――――――――――――――(笑)!!! 今思い出しただけでも恥ずかしい。よく言えたもんだ。 Eはブッ、と噴出し、「何言っとんじゃ!帰りなさい!かえってよし!!」と仕事をガリガリ始めた。 チッ!意気地なしが!←違
ということで、卒業後告白。
付き合い始めました★ ・・・が、奴には奥さんがおりましたので、(ギャ――!)それ以上は望まず。 付き合ったって言っても、男女の関係はナシで。自分が望まなかったし。 時々会って、一緒に手を繋いで居られるだけで良かったピュアラブでした。
でも、同窓会とかで会って、皆の前で強引にデュエットとかさせるのが楽しかった子悪魔です。エヘ☆
後日、自分が卒業してからキョウダイが教育実習で母校に行った、 校長が(自分は校長とも仲がよかったんだが)なんと E先生とMADさんが仲がよかったから、E先生のとこにしましたよと 教育実習のクラスをEの受け持つ1年のクラスに指定。
キョウダイと一緒にいるEを想像しただけで冷や汗をかいた(笑)。
MAD TIGER地味作品集
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