友とは何か。愛とは何か。

MAD TIGERの
のも ...
〜〜  ヲ タ ク の 魂 1 0 0 ま で  〜〜


2004年02月01日(日) 君の内臓を見せてくれないか

おす!オラMADこと、通称MAD!

遊びに来ている友達が以前から言っていた(強烈な)希望で、東京国際フォーラムで開かれている
「人体の不思議展」に行ってきた。
なんつーかさ。
違うやろ。
久々に会った友達に向かっていきなりの人体の不思議発言。
本当、自分の友達は変わり者が多いっていうか、変わり者しか友達になってくれてないっていうか。←多分それ
人体の不思議展は2月1日まで開催の、人体の不思議を追求する展覧会。
・・というか、まぁ結局はすべてリアル人間で作ってある人体や内臓神経系の標本展示という
ネクロフィリアの夢の祭典。
日ごろ鬱屈している死体への願望を、今の機会でバッチリ消化しちゃおうっていうワケ★
・・・ということではなく、まぁ本格的にその技術なんかは凄いんだろうが、リアルなだけに・・・リアル。

ポスターからして怖い。もう夢に出そう(笑)。
そして、会場に着いたらアホみたいな行列。国際フォーラムの奥の奥、人が小さくしか見えないくらいまで並んでいて、
さらには建物内にまで2列で入って並びまくり。しかもそれらはチケットを買いもとめる列。
チケット買ったら、入場のためにまた並ばなければならない。
友達が「東京人は本当に、待ったり歩いたりするん好きやね・・・」と呆れる。
本当、皆何に期待してこんな展示を見に来てんだ!?と思うくらいの老若男女。
自分たちは短気なので、ダッシュでチケットぴあへ。
わざわざ並んで人体標本の載ったチケットなんざいらんのじゃ。
チケットもっとるから、入れろ。入れろや!という気分でノーマルのチケットを購入。
東京駅のぴあから、またダッシュでフォーラムまで戻る。
そして、チケット持ちの列へと並ぶ。結構待って入場。
標本の作り方の説明を読んで、この先に待ち受けるものへの覚悟を決める。
標本は、血とかリンパ液とか抜いて、代わりに蝋とかポリなんとか(プラスチックっぽい)とかを
注入したら出来るそうだ。
無臭で、腐敗もない。

――――で。
まぁ、手始めに輪切りの耳とか。
つーか、ガラスケースに人がたかり過ぎでよく見えないのを、必死で覗き込む。
標本の横の説明書きが小さい。
皆微妙な表情。
ま、まぁ、たしかに、映画を見るのと違って楽しいわけでも、悲しいわけでもなんともないからな・・・。
どっちかというとエグいけど。
それからは、「うぁ!」というような標本のオンパレード。

個人的な感想をいくつか。
●欠陥の標本がサンゴみたいで綺麗だった。あんなに細い、フワフワの感じのが自分らの中の隅々にあるんやなぁと感動。
●何体かの標本の肺が真っ黒だった。多分タバコの吸いすぎだとは思うんだが、気になるから書いて欲しい。
●胎児の標本がなんか悲しかった。
●子供の標本もなんか悲しかった。
●神経系の全身標本見ているあたりで、昼ごはんはスパゲッティーかなぁと友達と話す。おなかがすいた。
●トータルリコールの「シュワちゃんがオバチャンのお面みたいなのをプシューって取る」みたいな
輪切りのされかたをしていた標本がコワイ。・・・・のに笑えた。←おい
●壁にかけてあった骸骨の絵(鉄筆で書いたようなやつ)がとても綺麗だった。
●女性の標本は筋肉の盛り上がりに欠けた。
●友達と「大臀筋!大臀筋!」と盛り上がった。
●顔面の輪切りがエグかった。
●会場暑すぎ。人多すぎ。
●脳みそ(本物、蝋で処理済)を持たせてもらった。130グラムとかぐらいかな?思ったより軽かった。
あの小ささで、全身の機能をつかさどっているんだから凄い。
●販売商品が、あまりにもヴィジュアル系で笑った。
ガイコツ(本物)に薔薇とかの写真ポストカード。心臓に、赤い布とか。凄いヴィジュアルセンス(笑)。


とりあえず、一体何人が展示されとんだ、という不思議。それが不思議。
内臓とって、内耳とか取って、腕とかとって、という風に一人を上手に使っているんだとは思うが。
あと、標本にされた彼らはまぁ本人希望とか死刑囚とか、そんなんかなぁとは思うんだが、
子供とかはどうなん?あれは。すっごい不思議。それが不思議。
東京ノ人タチ、モノズキネ。ソレガ不思議ネー。

とにかく、人体標本って、そんな押し合いへし合いしながら見るもんちゃうやろ、と。
もっとじっくりと待ってみるとか、そういうことしてみようや、と見ながら思った。
「押せるよ、ここ、押せるよ!」とか言ってMADの背中に掴みかかってきたムカつく親子2人だけは許せなかったので
会場に不自然な標本を2体増やしてきました。←何
まさに不思議!!


で、なんかゲッソリして出る。内容にゲッソリしたのもちょっとあるが、それよりも
人ごみのせいでなんか気分が悪い。
でもお腹はすく。



とりあえず地下鉄に乗って、森ビルこと六本木ヒルズへ!
MADさん、六本木に初上陸。ドンチューノーな六本木心中気分。
そこで中村屋のカレーを食べる。自分はインドカレーを食べたんだが、
鶏肉を粉砕している間にも「この筋組織があるやん。この関節に繋がって・・・」とか友達と話す。
キモい。
というか、もう頭から離れなくなるわけ(笑)。仕方ない。
んで、一通り見た後、辻口パティシエのチョコ専門店に行く。
また並んでいるのを恨めしく思いながら、ちゃんと並ぶ。
なんか、スゲー高いの。覚悟はしてたけど。
兄貴へのおみやげを買い、店内でショコラを飲む。チョコのドリンクが一点1000円なり。それも凄い。
で、飲んだ瞬間に世界が色づき、回り始めるわけですよ。
こう、バラ色っていうか、一気に鮮やかさが増すわけ。
目がキラキラしているだろうなぁ、と自分で思うくらい。友達としばらく呆然と飲んで「すごいね・・・」と感想を言う。
いっぺん飲んでみれ!!凄いから!!
かなり濃度の濃いチョコレートを飲んでいる感じ。
甘みはあるんだが、ベッタリとした甘みではなくて、むしろスッキリ感すらある。
香ばしい香りはナッツ系か、カカオの実かわからないんだが、そういう香ばしさがあった。

あの衝撃は忘れられんなぁ。

感動したぁ。人体も、カレーも、チョコも。
生きてるってすばらしいね。




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