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2003年10月07日(火) 久々の実家

久しぶりに実家に行った。

メスのおばあちゃんパグ、リリーは
私を見つけるなりトボトボと歩み寄ってきた。
普段は私のことなどすっかり忘れ去っているようだが、顔を見るとゆっくりと思い出してくれるらしい。



オスのおじいちゃんパグ、プー助は
私のことをすっかり忘れてしまっているようで、物陰からじーぃぃぃっと私を見ている。
「プー助♪」と名前を呼びながら近づくとプー助はそれに合わせ後ろへ後退。
彼は私との距離を一定に保ち近づこうとしない。
でも気になるらしく相変わらず物陰からじーぃぃぃっと私を見つめていた。
そんなプー助もかわいいのだった。





お昼は父と母と3人で近所の和食レストランへ行った。





「オレ、ビールと和風ラーメンってのが食いてーな。あ、あとうなぎも食いてーな。」



「お父さん、でもうなぎは単品では扱ってないみたいだよ。うな丼だったらあるけど。」



「オレはメシはいらねえんだ。ラーメンがあればいいんだ。オレは上を食べるからふつは下のメシを食え。」




なんて勝手なことを…。
それにお父さん、食い過ぎ…。

母が、父の選択にあれこれ文句をつけた。



「だったらお父さん、ラーメンじゃなくてこっちにしたらいいさ!!」



「いいんだ!!オレはこれで!!お母さんもうるさいヤツだなー!!」




しばらく2人であーでもない、こーでもないと文句を言い合っていた。
しまいにぶち切れた母は



「せっかくあんたを思って忠告してんのにぃぃ!!このズンズ!!!」
(ズンズとはジジイの意)




それに対し父は




「なんだ!このバンバ!!!」
(バンバとはババーの意)




…私は思わず周りをキョロキョロと見まわしてしまった。(汗)







この店は、お冷や、お茶はセルフサービスとなっている。

私は3人分のお茶を汲んできた。
湯呑の中にはほうじ茶のティーパックが入っている。

父はその湯呑の中のティーパックを見て



「何入ってんのや?野菜か?」



とトンチンカンなことを言っていた。それも店内に響き渡るほどの大きな声で…。


…私は思わず周りをキョロキョロと見まわしてしまった。(汗)







結局父は、当初の予定通り
生ビールと和風ラーメン、それにうな丼を頼んだ。
私は煮込みうどんを頼み、父の言いつけ通りうな丼の下のご飯をつまむことに。

さすがの私もご飯は半分も食べられず



「あとはお父さんが食べてよ!!」



と言った。



「ああ、ちょうどいいんだそれで。お父さんはそのメシにラーメンのつゆぶっかけて食うがらや。」



と父はケロッとした様子だった。

そして父は本当にそれを実行した。
ラーメンのどんぶりを両手で持ち、

ザッパーン!!

と、うな丼のどんぶりへとスープをぶち込んだのだった。
そしてレンゲでクルクルとどんぶりの中をかき回していた。がーん。
(ナゼかクルクルとかき回す手つきがお上品だった。コーヒーにブライト…といった感じで)


…私は思わず周りをキョロキョロと見まわしてしまった。(汗)


は、はずかしー!!
母は長年連れ添ったおかげでそのような光景は何度も目にしているらしく
今ではすっかりあきらめの境地に立っているようだ。


旦那助と結婚する前の、恋人同士だった頃…

父に会わせることが一番恐怖だった。
あんなエキセントリックな父を見たらびっくりしてチビってしまうだろう。

しかし意外なことに旦那助は、

自分が持っていない部分をたくさん持っている父をすぐに好きになってくれた。
確かに最初は驚きの連続だったようだが、今ではすっかり慣らされてしまい



「お父さんってかわいいよなー。」



などと言っている。



食事を済ませ
家に帰る途中の車中では、

「お、おとーさんっ!!私の車で鼻毛抜かないで!!抜いたのは持って帰って!!」

と私にギャンギャンまくし立てられてもまったく平気な父であった。


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