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「今日さ、不思議なことがあったんだよ。」
仕事から帰ってくるなり旦那助はそう言った。
異動する前の課には、今でも旦那助と仲良くしてくれるおじさんがいて そのおじさんとは今でも良き飲み友達だ。
「なんだべ、奥さんも呼べや。」
と、私のことも一緒によく誘ってくれたので 私も何度かおじさんと一緒に飲みに行ったことがある。
おじさんのくせに携帯メールが大好きで、 よく旦那助の携帯にメールを送ってくれたりする。 今流行の「絵文字」機能もバンバン使いまくっているかわいいおじさんだ。
そんなおじさんから今日、旦那助の内線に電話が入ったらしく
「おお、元気か?」
ってな感じだったらしい。 飲みに誘われるのかなーと思いきや
「今から懐かしいもの届けるからよー。」(おじさんの課は同じ建物の階違い)
ってな感じの会話を交わしたのち、旦那助の課にやってきたのはそのおじさんではなく、「おじさんと同じ課」のおばさんだった。
「これ、旦那助君に届けてって、預ってきたわ。」
と、おばさんから渡されたのは
↓

意味不明のメモが添付された、一見お茶のように見えるあられせんべいだった。
「じゃあね。」
とおばさんは忙しそうにその場を去るが、残された旦那助の頭の中はあられせんべい片手に「?」でいっぱい。
旦那助にとってこの品物にはなんの思い出もないし、 ましてやこんな季節に「お年玉」も「3等」もまったく身に覚えがないそうだ。 懐かしくもなんともなくて、ひとり悩んでいた模様。
(私個人としては、エキセントリックなおじさんにブルンブルン振り回され翻弄される旦那助を見るのが大好き)
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