懊悩煩悩
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2002年04月24日(水) ダス・ゲマイネ

 指輪サントラの初回盤を探しておるのですが見つからず…もう売り切れたっぽくて悲しい。もうちょっと探し回ってみてなかったら大人しく通常盤を購入。革製でかっちょ良いとのことなので欲しいんだけどなー。うむむ。

 久々に太宰治の「ダス・ゲマイネ」「満願」「富嶽百景」を読む。彼の文体はワンセンテンスが異常に長く、それゆえに妙な浮遊感があって読んでいて名状しがたい気持ちになることがしばしば。「走れメロス」「駆け込み訴え」といった滔々たるテンポの作品はともかく、「ダス・ゲマイネ」は不思議な読後感があります。「人間失格」はあまりの陰鬱さに最初の1ページで挫けてしまい未だ手つかず。「斜陽」と合わせていつか読みたいと思いつつ月日だけが流れております。

 陰鬱さで言えば晩年の芥川龍之介の作品も負けず劣らず。「河童」「或る阿呆の一生」はたしか中学生の時に読んだ記憶がありますが、発作的に自殺したい衝動に駆られるぐらいに澱んだ作品でまさに死の匂いが鼻をつくほどに漂っていたのが印象的でした。まあ小説家なんて明るいやつはいない、というのが持論ですがこの二人は特に暗い。気分がナーヴァスになってる時なんかに読むと間違いなくもっていかれますよ、あっちの世界に。

 おっと忘れておりました、今日はリーダーの誕生日。これで年長組は揃って31歳。くれぐれも無理せんようにね…なんでも30歳を過ぎるとガクッと身体にくるらしいので。


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