懊悩煩悩
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ざっと覚書〜
6/23 ・モネ 大回顧展…人人人人人人人の波でモネ見に行ってんだか人見に行ってんだかようわからんほどに人だらけ。入場制限してますとか言ってたけど、実際ほとんどしてないだだ入れ状態なので、人ごみの熱気だけで既にぐったり。それでも2hぐらいは粘りました。グッズはなべて高い気はするがまあやむなしといったところ。変わったオリジナルグッズを作る姿勢は評価したい。ポストカード及びクリアファイル売場がバーゲン会場のごとき様相を呈していたけどなんとかゲット。とにかく疲れた。…おっと内容の感想を書いてない!淡い色使いの中の薄紅色の美しさは既に睡蓮シリーズなどで評価が高いところですが、波立つ海面だとか岩のゴツゴツとした質感だとかの筆致の素晴らしいこと。脱帽です。
・シャガール展…「軽業師」のためだけに千葉へ大移動。こちらはうって変わって人が少なく、ゆったりと見られて良かった。「軽業師」は何度も何度も何度も見てしまった。素晴らしい色使い。色彩の魔術にうっとり。「わが生涯」という版画シリーズが非常に良い。リトで安価で欲しいなぁ。油彩は少ないですがレベルは高く、版画の作品群も素晴らしい。残念なのはグッズの種類が少ないこと。商売っ気なさすぎ。
・じっと見る 印象派から現代まで…ブリヂストン美術館にて開催中。東京駅八重洲口から徒歩5分というロケーションにありながら、人の少ないこと少ないこと、じっくりたっぷり鑑賞出来て大大大大大満足。一企業のコレクションとして、ここまでハイクオリティなものを揃えられる石橋さんの力には驚きです。ドミニク・アングルの描きかけの油絵が見られてとても嬉しい。オリーブ色の髪の筆致の素晴らしさったらないです。やわらかくて。ルノワールやらモネやらゴーギャンやらとにかく良い絵のオンパレードなんですが、最後のほうにあったピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」を見た瞬間、ズギューンと心が撃ちぬかれ、その時ハートは盗まれた(オイオイ)状態ですよ。なんだこの美しい青年は…!!!憂いを帯びたような、どこか投げやりなようなまなざしが、鑑賞者の目を避けるように落とされています。しばしその場所から動けなくなるほどに惹きつけられる絵。画の中の人物に心を奪われたりはそうそうないのですが、もう私の心は彼のものです。(きもい)ポスター、グリーティングカード、クリアファイル、ポストカードととにかくサルタンバンクサルタンバンクと呟きながらゲットゲット。んでまたポストカードが50円と驚きの安さ!素晴らしい企業努力です。ビバ石橋さん!また来たい。
・ノマディック美術館 ahes and snow…1日に4つの美術展を見るのは初めてで、既に心身ともにヘロヘロになりつつお台場へ。ネット上でも賛否両論かしましいこの展覧会ですが、ひとえにチケット、図録(写真集)およびグッズの値段の高さが全ての元凶だと思うのは私だけでしょか。数十点の写真展示と映像作品だけで1900円はいかにも高いし、図録は16800円。いくら上等な紙を使って手綴じしてるからって、かかってるコスト以上のものがモロに透けて見えるのがどうもいけないのではないか。しかも「限定1万部の写真集が、今ならDVD(会場で6800円で売っている)としおり(500円)とブレスレット(1000円。超ちゃちい作り)とストラップ(500円。同じくちゃちい)とステッカー(800円)と鳥のルートの地図(1600円)が付いて16800円とお買い得になっております!」なんて売り方はあまりにもエグい。今回、初めてグレゴリー・コルベールの作品を見る人が多いだろう中で、しかもお台場という一般人的な人が多い中で、高額な商品ばかり売るというのはあまりにも不親切というか、金金金というニオイが鼻について不快。せめてポストカード1枚250円とかいうみみっちいボり方は出来ないもんだろうか。クリアファイル500円とか。絶対売れると思うし。スクリーンセーバー1500円が真っ先に完売したのが、何よりも如実に語っている気がしますよ。
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