宇宙 ほし の下で…
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Will
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まだ暗いから川も黒に近い色をしていた。 それでも自転車をゆっくり漕ぎながら川を眺めた。
住宅街の舗道を通っていると、ゆーっくり歩いているおばあさんに気づいてビックリした。 暗い道で良く見えなかったのだ。 ぶつかる前に気づいてよかった。 避けてくれるかな…とゆっくり漕いだけれど、おばあさんは気づいていないのか、避けてくれるどころか舗道の真中を歩きだしたので道路にでて、また今までの速度を保った。
少しいったところで、白色の車とすれ違った。 嫌な予感がした。なぜかはわからない。 白色の車は右折ウィンカーをだして曲がった。 少しホッとした。でも、嫌な予感はまだ続いていた。 白色の車は既に閉まっているお店の駐車場でUターンしてきて速度をゆるめて隣についてきた。 Uターンかよっ!って、三村風に心の中でツッコミいれた。 車を運転する1人としていわせてもらう。 その速度は迷惑ですよ。車じゃなくて自転車のりなよ…。 とまぁ…それは冷静な今だから浮かぶ言葉。
うわぁ…やっぱり嫌な予感があたった。 こ、こわい・・・けど、顔にだしたらいけないと思った。 車の窓が開いて『おう!どこいくん!?』って言われた。 すごく怖かった。 頼る人いないし…弱気になったらダメなので、とりあえず無視した。 頼れるのは自分しかいないのだ。 無視して自転車を漕ぎながら視界に入る範囲の景色をみた。 そうだ、ここは住宅街…いざとなったら大声だしてやる。大丈夫! 確認して言い聞かせて無視して真っ直ぐ前を向いて自転車を走らせた。
『遊ぼう!おい!』 鬱陶しい。怖い。鬱陶しい。怖い。鬱陶しい。 怖いし鬱陶しいし…しつこいので、だんだんキレてきた。 あったまきたので音楽に合わせてソフトに頭をふりながら口パクで歌いながらあからさまに無視をした。 こんな私もいるんだなぁ…。 歌詞はよく知らないので途中からデタラメだった。 口パクだからなんでもよかった。 すると『お、いいねー!遊びいこう!』 いいのかよっ!って、三村風に心の中でツッコミいれた。
大通りにでて信号を左折した。 さすがにもうついてこないだろう…と思った。 甘かった。 そこも住宅街。少しでも何かされそうになったら大声だそう。 数十秒ごとに思っていた。
* つづくかも *
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