宇宙 ほし の下で…



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2002年11月23日(土) 早朝自転車 3

道路沿いにマンションがあるので、そこの住人が道路や駐車場に出入りしやすいようになっている広い舗道を走っていると、白い車も道路から舗道に入ってきた。
コラコラ舗道走っちゃいけませんよ(´ー`*)
などという余裕はなかった。

後ろからライトでめっちゃ照らされてる。
これはこれは…お陰様で見やすいです(´ー`*)
などという余裕はなかった。
けど、「あ……見やすい…」って思ったことは確か。
けど、すぐに「あのおじさん怖そうだったしなぁ…ひかれたりなんてしたらどうしよう…」ってすごく不安になったり、「あーもう!鬱陶しいなー!」「隣の人20代後半か30代前半か…いい歳してこんなことしてんじゃないわよ!」って頭にきたりした。
今思うとパンチのおじさんは40代半ば〜50代前半って感じだったので、さらにいい歳である。
早朝から自転車のってる私もナンだけれども・・・。

あまりにもしつこいのでスピードを上げてみた。
そしたらスピードをあげてきた。
やっぱりね・・・と諦めてすぐにスピードを下げた。
また横につけてきて『おう!遊びいこう!どこいくん?バイトか?おう!』。
同じ事繰り返し繰り返し言っている。
右側を走っているとパンチのおっちゃんが。
左側を走っていると助手席から。
あまりにもしつこくて煩いので、思わず『はあっ!?』と上から見下していっていた。
パンチのおっちゃん上から睨んでみたの。だって普通車よりも私の自転車の方が目線高いの。パワーないけど。ひかれたらおしまい (´ー`)・・・。
相変わらず『おう!バイトか?おう!』などといっている。
やたら馴れ馴れしそうなのとしつこいのと偉そうな口調がさらに不快感を増していく。
「あんた私の親か〜!」と思った後で、「あ、相手にしちゃった…もうしないぞ」と心に誓って無視をした。
おっちゃん車だししつこいしタチ悪い。助手席の人も含めてお説教したくなる。
そんなことを思ってたら、この前『こんばんは〜』っていってきた自転車にのった高校生くらいの男の子がとてもかわいく思えた。そのくらいならかわいいものだ。まったくだ。

次の信号で舗道も行き止まりになる。
それまでの辛抱だ・・・と相変わらず無視をして口パクしながら自転車を走らせた。
信号で細い道を曲がった。
さすがにもうこないだろう…と思った瞬間、背後からライトで照らされた。しつこい。
こわい…けど、もうすぐ家。
家を知られても嫌だし、遠回りしてめっちゃ細い道を行ってやろうかと思ったけどやめた。どうせそれでもついてくると思ったし、暗い道になってしまうのでさっさと家に入ることにした。
いくつか角を曲がって家の前の道にでた。
うちの前にマンションがあるので、そのマンションの駐車場から入って私は姿を消した。(消したなんて書いてるけどただ相手の視界から外れただけ)
駐車場に入りながら振りかえってみたら、「あれっ?」って感じで意表をつかれたような顔してたので、心のなかで「はい、ごくろうさま…」っていいながら家の前で溜息をついた。



* おわり *

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