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2004年08月10日(火) 空気が思わせるのかな

人は、その人の流れ、スタイル、空気を持って生きているんだなと思う。
ロンドンに来て余計思ふ。
そしてどんな流れも、受け入れてくれる器を持っているのが、今私のいる国。

ロンドンに来て、出会う日本人は多いようで少なくて、
さらに仲良くなる日本人の方は本当に少なくて、
でもここでであって、大切に思う人は一生ものになるんだと思わずに入られないよ。
そういえば、今晩ともにお酒を飲むtomoもそんなこといってた。同感。

rickyを通して知り合うことができた、satokoさんとjemusのおうちに、土曜日お邪魔してきたよ。
そしてもう本当にリラックスしまくってしまって、日本食まで食べさせてもらって幸せだった。

satokoさんが料理をしている間、容赦なくしゃべるjamusの英語がなんだか理解できるようになってきていて、
自分ではわからないけど、複雑なこと、シンプルに思えるようになってきた。

「jamusはラッキーだね。satokoさんに出会えて。」
と、本気でいわずに入られなくて、彼はものすごい笑顔で私に答えたよ。


えへへ。
7階のバルコニーからいっしょに見た夕日も、
jamusの笑顔も、
satokoさんのお話する日本語も料理も、
私の胸をきゅきゅ締め付けたよ。ロンドンに来てよかったな。
腹八分目なんて気持ちも含めたら絶対無理。そういう一日だった。

たとえ失敗してもひとつ経験と自分の幅が広がったと思えば、楽しいよねとおっしゃってくれて、なんだかすごく楽になった。

いつもすごく思うことがたくさんあるけど、その中のひとつが世間体。

外見とかその人の持っている職業とかそんなんで人を判断しないし、去れないとずっと思っていた。
でも、今まで私の周りはそういうことで判断する機会が多かったし、
社会そのものの仕組みもそういう流れだってこと、わかっていたけど、見て気づかない振りしていた。
それでも、ロンドンにぽんと来てしまった私は、実はすごく複雑だった。

私の父と母は寛大だ。
じゃなかったら、仕事をやめて、夢だった生きたいとずっと思っていた国へ行くこと、賛成してはくれないと思う。
そして、きっと外へ行きたいのにいけない人も大勢いるのに
ここでいろいろなことを感じて生きて入れる私はきっと贅沢。

でもやっぱり、やりたいことをやらなかったっていう生き方ができないのではないかと自分でわかっていたよ。
この先、今ここで生活していたこと、長い人生の中で本当に必要だったんだって思いたいな。そして今十分その気持ち。

私はこの頭で物事を考えて、
この心で日本の中を生きてきてきたから、
体いっぱいに想いや、言葉が染み込んでいるよ。
だから逆に、戸惑ったり、惑わされたり、そのたびに「自分の一番大切にしたいこと」を想わなきゃって繰り返して思うの。

それは苦しいけど、その答えもよくわからなかったりするんだけど、
最後の最後に本当に笑って入れたら私には大きな価値なんだって思うんだ。


nico |MAILHomePage

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