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遊ばれてる■2002年11月21日(木)



なんだかんだ言っても、僕は生徒のことが気がかりで仕方なくて。

昨日の夕方、生徒は僕の気付かないうちに二度携帯にかけてきていて、後でそれに気
付いた僕が電話すると繋がらなかった。

何度かかけ直したが、電波が届かない、とのメッセージが流れるだけ。

僕は彼女の身に何かあったのでは?と心配で仕方なかった。





結局、それは杞憂で、8時過ぎに彼女がメールで「友達とご飯食べてた!その子が良い化学の参考書ない?って言うんだけど先生は知ってる?」と知らせてきた。

建物の都合で電波が入らなかったそうだ。

この、あほ娘。





9時に彼女から電話がきた。

「今、駅にいるんだけど、会わない?」

家まで送れってか、いいよ。

「ありがとー、優しいねえ。んー、じゃあ、ついでに彼氏の職場に寄り道してもらえ
ると・・・あれ?さすがにキレ気味?」

結局生徒は、今日は家から駅まで自転車で来たからそれで帰ります、と言って電話を
切った。

最初から僕を呼ぶつもりなどなかったわけで。

つまり、試されてたんだ、僕は。





こんなふうにして、彼女は何処まで許されるかを知ろうとしているんだ。





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