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未来は閉塞していない。自分で開け。■2003年01月25日(土)

金曜の夜、生徒は、もうほとんど学校へ行く必要がなくなった、と言い、高校での3年間と中学での3年間を振り返る話をした。

「ほんとキレ気味だったなー。」

やられたらやり返す、そんな感じだったらしい。

負けないね、君は。

「あったりまえでしょ。先生は?自分が嫌なことされたら、相手に言い返すほうだった?それとも黙ってるほう?」

んー、黙ってるほうだった。

「なんで?自分が嫌だったら、嫌って言わなきゃそのまんまじゃん。」

めんどくさいんだよ、言い合うの。

部活のなかで、後輩の僕らにやたら言いがかりつけてくる先輩がいたけど、いっつも無視してたな。

ま、無視するたびに「無視するな!」とか絡まれるんだけど。

「えー?わたしだったら、みんなを代表して言い返すよ!」

ははは、僕はただ、嫌な奴と関わるのは最小限にしたいんだよ。

担任の教師が気に食わなければ、出席の返事と個人懇談のとき以外、話もしなかったしな。

自分から関わろうとしなければ、相手も自然と去ってゆく、そんなもんだろ。

「え…?じゃあ、わたしとも…?」

生徒は、目をまるく開き、上目遣いでそう言った。

僕は彼女のその表情にはっとし、ここ週間抱いていた閉塞感から抜け出した気がした。

そして、我に帰って、ああ、嫌な奴に限った話だよ、と否定した。

「先生、そうゆうのかっこわるいよ!なんて言うか、あー、もう最低だ!そんな奴は。」

彼女は、もっと何とかしようとしないの?とたばこを吸いながら言った。

そうだな。

確かに、僕は消極的すぎるかもしれない。

もう少し、自分でまわりを変えてゆけるようにするよ。

「そうだよ。やりたいことはやる、いいたいことは言う、そうしなきゃね!」






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