前にも書いたけれど、普段一人でいる時は 大抵白檀のお線香を焚いていることが多い。 深夜だと気分によって使い分けたりする。
先日ヒノキの香りがするお線香を買ってきていたのを思い出し、 相変わらずCDがかかりっぱなしの居間で火をつけた。
……なーにかが、物足りない。
香りが薄いくせに灰は派手に落ちるし、何より違うのは 煙が全く出ないこと。 何も発煙筒よろしくモクモク煙を立てて欲しいわけじゃない。
すーっと立ち上る煙を見ているのは結構心が落ち着くもので、 疲れた時や家事の合間にそれを見ていることがある。 ちなみにコーンタイプのお香の煙は、面白くないから見ていない。 どちらかといえば香り重視。
で、その煙の出ないお線香はどこを見りゃいいのか。
試しに火のついている部分を見ていたら、落ち着かない。 いつ灰が落ちるか、ついハラハラしてしまうせいだ。 『そろそろ落ちそう…結構持つなぁ…あ、落ちた』 そんなことを思ってしまっては、落ち着くわけがない。
再びいつもの白檀のに火をつけ、先のヒノキの箱をよく見てみると 小さい文字でこう書いてあった。
『自然派微煙微香消匂タイプ』
んー。なるほど。
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