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2005年01月28日(金)
■シルヴィア ミニパラhttp://www.minipara.com/のレビューを見て、他では必ずしも好意的なレビューばかりではなかったのだけど、つまらなくても満足できそうな気がしたので観てきました。グウィネス・パルトロウがなぜか好きで、どうこがどう好きなのかよくわからないのだけれども、本当にずいぶん立派な女優になっていてびっくりしました。 若くして自殺してしまった女性詩人シルヴィア・プラスの半生を描いた物語で、作品としてのストーリーは何があるというわけではないのだけど、わたしは彼女にずいぶん共感してしまって、観る前から泣くとは思っていたものの、エンドロールになってしくしく泣いてしまいました(笑)。簡単に言うと日本でいうところの光太郎と千恵子のような話かも。 プラス、ヒューズの詩人としての凄さとかもよくわからないし、彼女の人生に起きた出来事についても結構省かれているのですが、その分なんというか、映像的ものではなくて、でも詩的なというのかな、そういう場面が非常に巧みで、彼女がなぜ死んだのかとてもよくわかりました。 ところでシルヴィアの母親役は、グウィネスの本当のお母さんで、このひと凄すぎて恐かった(笑)。たったひとつの場面だけにしか登場しないのに、シルヴィアの人生のすべてを語っているようで印象的。ヒューズに対して、あなたは娘を脅かす存在、娘はだからあなたに恋をしたのだと言ったのは、本当によくわかる。しかしこういうのはなんというか、もう宿命的でしようがないのかな。そんなにたくさんのものを持つことはできないのだと思う。プラスには才能があって、夫があって、子供があって、仕事などもあったりして、やはりすべてを満足のいくように得ようとすれば破綻するだろうと思う。 しかしこの映画で泣くというのは、やっぱり最近疲れすぎなんだなー。うーん。今まで映画で泣いたのは小学生のときに見たハチ公ぐらいなんですけどね(笑)。号泣でしたけどね(笑)。「シルヴィア」は皆が皆好きというような作品ではないですが(とくに男性は居心地悪いかも。あと芸術関係の人じゃないとよくわかないかも)、見てよかったです。関連の本を読みたいな。時間ないですがっ。そのうちそのうち。まとめると、非常に繊細な作品に仕上がっていました。 ![]() |