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2005年06月10日(金)


今週は夕食時にやっていたBSの映画を見まくりました。

■キャラバン
最初の30分に間に合わなかったので(ヒルズに行ってたので…)、どこの国(※制作はフランス)の話かよくわからなかったのですが、チベットの方かなと思いました。標高が高そう。あとなんでみんな喧嘩しているのか最後の方までわからなかったのですが(笑)、伝統と若者たちの若さゆえの反発とのあいだのせめぎあいがあって、彼らがシンプルな暮らしをしているだけに、物語も人もシンプルで清々しかったです。長老が死の間際に残した言葉が素晴らしかった。それを聞けただけでも観てよかったと思いました。

■WATARIDORI
鳥が好きなせいか、思っていたよりうんと楽しめました。海ものでは「DEEP BLUE」というのがあるのですが、鳥の方は人間への批判も込められていて、観ていて少し苦しかったです。でも丸ごと見ないとと思います。文字通り鳥瞰。

■クジラ島の少女
とにかく主役の女の子が可愛いかった。彼女が歌い踊るだけで画面が引き締まるのですごかったです。ニュージーランドの方の先住民の島で、首長の後継ぎをめぐって厳格な祖父・父・孫娘の葛藤が描かれていました。おじいちゃん役の俳優もよくて、かろうじて伝統がどうとか言い張る部分の説得力が保たれたような気がします。それはつまり、島の人々の暮らし振りはもう近代化しすぎていて、後戻りはできないだろうと思ったのでした。きれいな物語だけど、これはたぶん最後の伝説なのです。

■奇跡の人
これも途中から見ました。主演のアン・バンクロフトが亡くなられたので、急遽放映されたんだと思います。彼女とヘレン役のパティ・デュークは本当に全身全霊で演じていますね。「どうしたらあなたの心に届くの」というサリヴァンのセリフにぐっときました。ある程度のしつけはできて、両親は満足している時期なのですが、サリヴァンが教えたいのはそういうことじゃないんだと。ものすごいエネルギーが伝わってきました。