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2005年07月13日(水)


■「黄色い目の魚」佐藤多佳子
この本とは直接関係ないけれど、どうも児童文学が苦手みたいです。なんで少年少女の恋愛の悩みを聞かなきゃいかんのだみたいな気分になるんだな。って、児童文学がというより、恋愛ものがダメなのか。そっか。長いこと児童文学というのは「安房直子」だと思って来たので、当たり前なんだけど、児童文学にもいろいろな話があって、子供たちにとってリアルな話題の中には当然恋愛もあるってことですね。

そんなわけで、この本に出てくる少年少女はちょっとかっこよすぎかな。みんなかわいいのだけど、お父さんお母さんたちのダメさが逆によかったです。児童文学苦手といいつつ、これは面白かったです。全体としては絵の話で、それも好き。「マジな言葉はマジな人にしか聞こえないんだよ」という感じのフレーズが面白かった。先輩が一生懸命怒ってくれているんだけど、怒られている本人は一生懸命やってないから、なんでこの人こんなに熱くなってるんだろー(たかがサッカーで)とか思っているのだな。

■「世界むかし話 ロシア」
シリーズもののロシア篇です。ロシア怖いかも。樽に詰めて海に流して、「悪いひとはこうなって当然ですね」とか爽やかに書いてあってびびりました。王様が座を追われる話もすごく多かったです。で、王女と結婚して王様を追放して、幸せに暮らしましたとさ、とか。親子の情はないのだろうか(苦笑)。

あと、ハッピーエンドの締めの決め台詞で、「わたしもその宴会に参加していましたけど、お酒がひげを伝って全部落ちて、口に入りませんでした」というものがいくつかあって気になったのですが、これはどういう慣用句なのでしょうか。