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2005年09月02日(金)


■ねむいです。
明日は句会&白玉の会(?)に行ってきます。俳句は作るのはまったくの初体験で、何をどうしたらいいのかわからずに、ネットで俳句入門とか読んで来ました。にもかかわらず、わたしは(自分が書くならば)短歌より俳句の方が向いていると思う、とずっと断言してきたという。で、いざ書いてみると七七があるとなしではやっぱり違うなあと思いました。

■妖怪大戦争
観てきました。もっと面白く出来そうな気もするんですが、ある意味お祭りなんでいいかんじなのではないかと。わたしは楽しめました。いろいろ妖怪に思い入れがあったりすると、イメージに合わなかったりもすると思うのですけど、まあこれはこれで。神木坊はちょっと贔屓しているんですけど(笑)、最初の戦いの動きがツボに入りました。栗山千明ちゃんはよいのだけどもうちょいかなあ。動きがもう少しアクロバティックだとよかったのですが。

いちばんよかったのはトヨエツ。いいですね。椎名桔平や唐沢寿明らと決定的に違うのは、トヨエツの根の暗さではないでしょうか(笑)。こういう役は役自体が可笑しいから、真面目そうな人がやるほど面白いですよね。妖怪のなかではろくろ首がよかったかな。

■本のはなし
次の給料日まで本は買わぬ、、と思っていたのですが、小説以外のものは結構買ってしまいました。古本屋2軒も行ったしなあ。ユリイカの「怪談特集」は、ろくに見ずに買ったら、杉浦日向子の対談と伊藤比呂美の短編が入っていて得した気分です。

電車で読む文庫本は、積読本の中からひっぱりだして向田邦子の「無名仮名人名簿」を読み始めました。この本は読んでいないくせに思い入れがあるのでした。彼女の恋文が出てこなければ永遠に読まなかったかも。

中学の時に学校で山本周五郎か向田邦子を読むように言われて、ちょっと生意気な気持ちで(この年はたしか夢十夜で読書感想文を書いたのだった)両方とも買ったものの、彼女の本は最初の数ページで脱落したのでした。ちなみにそのときの周五郎の本が「日日平安」です。「無名仮名人名簿」はエッセイで、まあエッセイが苦手だったこともあるのですが、それ以上にこりゃがきんちょにはわからないはずだ…となんだか恐れ入ってしまいました。素敵すぎです。気取りすぎず卑下しすぎず、くだけすぎず。他者を見る目も自分を見る目も、等しく冷静で、かといって冷めているわけでもなくて、例の美しい写真そのままのイメージです。京極夏彦が本が面白くないというのは、読み方が悪いのだと言っておられましたが、極論ではありますが、最近はさもありなんと思いまする。