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2008年03月10日(月)
■文学の教室 猫町 萩原朔太郎 ずいぶん久しぶりで、二度目の参加。課題図書の猫町はその日の昼間、お風呂の中で読んだ。のぼせそうになりながら、短いからと踏ん張って汗だくになって読みきった。湯加減や、入浴剤のにごり湯の感触と柚子の香りが最高だった。萩原朔太郎の詩から受けるイメージと同等の言葉の羅列と風景。面白いのだけど、なんだかよくわからない。話はわかるのだけど、この小説の立ち位置のようなものが。 あちらの世界へ踏み出しそうで、踏み出さないまま物語は終わる。鏡の表面を滑っていくよう。 藤谷先生のキラキラした力強い言葉を聞いた後では、なんだか猫町がというか、猫町的なよくわからないけれど確かに存在する至高のイマジネーションの源のようなものが(もはや意味不明ですが・笑)信じられてくるから不思議。というか、信じていたことを思い出した。心が震えることがあることとか。 やっぱり水とか空気みたいに、身体にしろ脳にしろ心にしろ、絶えず動いていることが、健やかさをたもつコツなのかも。こういう気持ちが年に一度ぐらい訪れるのに、持続しないのはなにゆえ。 http://www.ficciones.jp/ ![]() |