更新履歴 キキ [home]

2009年03月12日(木)


■カッカしてる。
カッカしてるって変なことば。
テンションが上がっていて、どこかへ行かなければならない気分になり、昨日はチェンジリングを見てきた。80年前に実際にあった話を基にしていて、最初にトゥルーストーリー、と出た。イーストウッドがあえてトゥルーストーリーとした意味が理解できる力作。

今ハリウッドで、彼ほど自分のメッセージを強く意識した作品を作っている監督はいないと思う。それでありながら、ハリウッド映画そのものでもあるのがイーストウッドの特徴だ。これが両立できることは素晴らしいことだと思う。今回は特にクラシックなスタイルで画面を作り上げており、ハリウッドまさに黄金時代のような雰囲気。

作品の感想は別の所に書くとして、イーストウッドという監督について考えてしまう作品でもあった。ちなみにわたしが今まで観た彼の作品は、真夜中のサバナ/目撃/ミスティック・リバー/父親たちの星条旗/硫黄島からの手紙。

 *

今日はルミネ10%オフセールに初めて参戦。レシートを見てあれっと思ったのだけど、そういえば割引は引落のときなのだった。でも本も買えるし、無印も食料品も割り引きだし、ルミネカードちょっと好きかも。レジ前は行列だけど。。

シュシュ買った。本は目当てのものがなくて断念。でも何かは買おう。

 *

毒。
今読んでいる保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』は正直イライラしてきた。彼の想定しているターゲットというは、おそらく保坂和志的小説を書きたい人なんだろう。それは当たり前なんだけど、みんな僕を好きだもんね?、みたいな無自覚な感じが鼻についてしまう。あ…保坂氏の小説は特に好きってわけでもなかったし、小説を書きあぐねているわけでもないし、ターゲット外かも自分。

主張自体はそれほど悪くはない。詩を書く上で必要なこととそれほど違わない。それでも、彼の考える小説以外はまがいもの、みたいな感じで言われると、読者の立場でもある自分は、いろいろなジャンルのものが好きなのでなんとなくカチンとくるのである。

ストーリーが好きな人はストーリーの方へ行ってくださいとか言うのは、ちょっと違うんじゃないかと思う。でも大好きなアンナ・カレーニナにはストーリーがあるんだよね、あははみたいなことも言う。風景描写が文体をつくり、非常に大事だよ、でもドストエフスキーはあんまり風景描写がないんだよね、でも登場人物たちの心理が多角的だからいいんだよあははみたいなことも言う。引用している自分の文章も含め、この章はひどい。

小説に必要なことは、とにかく面白いこと。それしかないと思う。ただ保坂氏も言っているように、面白い、にはいろいろある。作家はそれぞれの面白さを追求すべきである。ここまではいいのだけど、問題は保坂氏の考える面白さを、(あらゆる)小説の面白さの前提としてしまっていることだ。

実際のところ、保坂氏の言う「小説」は狭く限定的な意味で使っているのだが、気が付くまで結構かかった。彼の小説論に照らし合わせてみると、川上弘美や長嶋有が思い浮かぶのだけど、正直彼らの方がずっと面白いよね…とどうしても思ってしまう。


あー…さらに毒。素晴らしいとか手放しで褒めてしまうようでは、やっぱり書きあぐねたままかと思われます。常にそれは本当にそうなのか?という視点がないと作家としてはダメだろうし、やっぱり自分で苦しんで見つけていいくものだと思います。