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2009年05月11日(月)


■ニューロマンサー
何気なく手に取って、しみじみとその本に触れてみると、時が来た、という感じが湧いてきた。長いこと、本棚の一番上、常に目に触れる場所にありつつも、避け続けてきた一冊。初めて読んだときは、気がついたら話がわからなくなっていて、それきりだった。とにかくチバシティのインパクトしかない。

キャンペーンの帯がついており、それによると'94年に購入したらしい。15年前。改めて読んでみると、ブレードランナーだけじゃなくて、攻殻機動隊を経た今じゃないと読めなかったのがよくわかる。オノセンダイとかパンデミックという言葉が出てきたりして時代が(というよりわたしが)追いついた!とか思いつつ、相変わらず解らないところは解らないままだし、まるで暗号を解読しているようである。それにしても、今まだ第3部が終わるところだけど、この小説のあらすじだけを書き出すと、3行ぐらいで足りるんではないだろうか。でもほとんど不要と思われる情報を大量に浴びる快感というのは確かにある。

そしてやはり遅々として進まないのだけど、今読めなければ、一生読みきれないであろう。もう腹はくくったので、今はこれだけに専念することにする。…て、大げさすぎ。