ひびき(日々記)
「夢を叶えて 夢になりたい」

2009年02月10日(火) 絵のこと

小学校の低学年のとき図工で昔話の絵を描いた

確かどんな色の画用紙を選んでもよくて
ボクは黒の画用紙に白のクレヨンで下絵を描き
絵の具で色を入れた(記憶は定かじゃないけどね)

その絵は学校で金賞をもらい
図工室が取り壊されるまで数年のあいだ展示され
絵が好きだった母ちゃんのご自慢だった

またあるとき粘土細工を作った

確か紙粘土でクワガタ(カブトかも)を作った
なんでか分かんないけど真っ黄色に塗ったと思う

その粘土細工は大津市長賞をもらいデカい賞状をもらった
※先生いつのまに出展しとったんやろな〜(笑)

あるときは落書きまでホメられた
ノートのおしまいの方に仮面ライダーを描いていた

「スミトくん、どうやってその描き方を覚えたの!?」

その仮面ライダーは
およそ低学年生が描くタッチではなかったらしく
先生は目を丸くしてそう訊いた

見つかって怒られると思ったのに(笑)

小学校2年生の作文でボクは

「絵描きになって世界中を旅する」

なんてことを書いて

原稿用紙の半分に
ベレー帽をかぶりイーゼルの前に座る未来の自分を描いていた

勉強はてんで出来なかったけど
「図工だけ」はいつもホメてもらえた

絵を描くことが好きだった
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中学になって美術の授業である先生が言った

「フジタは色を塗るとホンマにアカンな〜(苦笑)」

その先生は
下絵を見てはいつも褒め
出来上がりを見てはいつも貶した

そのくりかえしのうち
ボクはその先生に反抗するようになっていく

2Hから4Bまでのエンピツをそろえ
なんでもかんでも白黒で描くようになった

色を塗れ

その言葉にまったく従わずにいたら
美術の成績は3(5段階評価)になってしまった(笑)

それでも描くことは好きで松本零士ファンだったボクは
ノートのおしまいの方にそれ風をいっぱい描いていた
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高校の美術の最初の授業のテーマは

「イメージをそのまま好きに絵にする」だった

・・・いま思い出そうとしても
なぜあんな絵を描いたのか分からない

ボクの描いた絵は

『爆発とキノコ雲を背にする小さな人』だった

下描きもしないで絵の具は白・黒そして赤

色の確かな住み分けもせず
白と黒と赤が筆のなかで混ざりあうままに
わずか15分ほどで描きあげた(と思う)

そのあと・・・先生に呼び出しをくらう(笑)

しかし怒られたわけではなかった
先生はその絵の理由を知りたがった

そのときのイメージのままに描いただけで
ボクにも説明のしようがなかった

執拗に同じ質問をくりかえしたあとで先生は

『今後こんな絵を描いてはいけません』

・・・好きに描いていいという言葉はウソか!

それ以来
美術の授業とその先生が大嫌いになり
その態度は先生にもまる分かりだった

案の定
美術の成績は3(10段階評価)になり果てた(笑)

今思えば
そんな思いを持って描いた絵がステキなはずもなく
その先生の評価は正しい

しかし当時のボクは
ボクを嫌いな先生のイヤがらせと信じて疑わなかった

それでも相変わらず
ノートのおしまいの方にはイラストを描きまくっていた
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「フジタくん、たしかイラスト描けるやんな?」

大学の2回生のころだったか
音楽で知り合った他学部の子から切り出された

その子の親戚にお土産モノのメーカーさんがいて
アルバイトでイラストを描ける人間を捜していた

その当時のボクはバンド一辺倒で
その風体からバイトが肉体労働しかなかった(笑)

金がなかったのでやってみることにしたのだけど
やり始めたら金以上に面白かった

・京都で売られたサムライマスコット
・瀬戸大橋にかかるブランコをこぐマスコット
・鈴鹿サーキットでハングオンするライダー
・ムズかった沖縄天然記念物のマスコット化
・北海道のクマやキツネ

〆切りに追われて徹夜も何度かした
※ギリギリまで脳内で描くタイプ(笑)

あれだけ絵を描くのが好きだったはずなのに
このときなぜ「こんな道もある」と思わなかったか

それはひとえに
音楽にのめり込んでいたからだった

音楽を職業にしてやると本当に思ってた

本当に思ってた
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オチはありません(笑)

今ボクはタイムリーかつミーハー的に
浦沢直樹さんの「20世紀少年」を読んでマス

このマンガを読みながら
ボクの昔に思いを馳せています

そのせいです

こんな日記になったのは


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