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「何で人を殺したらいけないの?」と 訊ねてみたら、母親は酷く困った顔をした。
いいえ、人を殺したい訳では無いんです。 いつも日常を疑う、悪い癖なんです。
「人は何をして人となるのか」 「ヒトと人の違いは何か」 そんなことを考えて、考えたことは全部何処かで小説に生きてくる、と思う。 実際、どうして人を殺したらいけないんだろうと 考えて、分からなくて、訊ねてみた。
「じゃあどうして、双魔はそう思うの?」 担任はこう答えた。 答えになっていないような気がした。 「自分はどういう形であれ、人が死ぬのが好きじゃない。 だから、死んで欲しくないし殺したくない」 ゆっきーはこう答えた。 それは酷く新鮮な答えだった。 「うわ、だめだよ、だめっ! そんなこと考えちゃだめだって、やべぇよ!!」 ビコはそう言った。 ビコらしくて、思わず笑った。 「それは……それが自分にも降りかかる可能性があるからじゃねーの?」 ハルカちゃんはそう言った。 それから「そう言うのって、個人の感覚じゃねえ?」とも言った。
自分は、物凄く変なことを訊いたんだろう、と思う。 分かっているなら訊くなという話だが、 他の人がどう思っているのかが知りたかった。 他人の価値観に触れたかった。 相手にしてみれば、 いきなり変なことを言い出して「何だコイツ」って感じかもしれない。
自分は、「殺す理由が無いから殺さない」だと思ってた。 例えば ある人が自分の正義の為に人を殺したとして、 他人、或いは国からみればそれは犯罪だったとして、 ある人が処刑されたとして、 ある人は自分の正義を信じた訳だ。 こういう場合は、何が正しいのだろう。 「姥捨て山」も「間引き」も、必要に迫られた人殺しな訳だ。 また、最近の「かっとして殺した」という理由での殺人も人殺しな訳だ。 人殺しという観点では、全て同じ。 考えて考えて、分からなくて、 何が殺人を悪いと言うのだろうと、ずっと、思ってた。
でも、違うのかもしれないと今日思った。 人それぞれ理由があって、それはその人にとって信じるに足りるもので、 その理由が行き着くところに、「人殺しは駄目」ということがあるんじゃないかと。 私も、大切な人たちには死んで欲しくないし、傷ついてほしくない。 ……矛盾して、いつも途中で考えが止まってた。 ゆっきーやハルカちゃんの言葉は、酷く新鮮だった。 自分の中だけで考えていたら、絶対に出ない言葉。 絶対に出ない考え。
少しだけ、前に進めた気がした。 さぁ、小説を書こう。
拍手返信> 10月10日の22時の青条さん。 NOTEのカイ、気に入っていただけたようで! カッコよさだなんて、そんな……ありがとうございますv(照)
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2005年10月11日(火)
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