メア尽くし。

当たる訳がねーだろ、とタカをくくっていたナイトメアのイベントに当たりました。
どうも、走馬です。
だって総勢3500人って、メアファンを考えたら絶対当たらない数だって!
そんなことを思いながら、駄目元で応募したら
当たったので多分今年分の運は使い果たしたんだと思います。まる。
しかし当たると思ってなかったものだから

6月6日:ナイトメアライブ(東京)
6月7日:FBOライブ(前橋)
6月8日:ナイトメアイベント(名古屋)
6月9日:一コマから授業(前橋)

というハードスケジュールに。阿呆だ……!
何はともあれ、人生発名古屋行ってきます。味噌煮込みうどん食べるんだ!



スランプの方は相変わらず。
というか、こんなにも言葉が見つからないのは初めてかもしれない。
まっくら。
表すなら、そんなカンジ。
「走馬真人」が何処かに行ってしまったのか
それとも変わってしまったのか。
ちょこちょこリハビリはしてるけれども断片ばかり。
このまま書けなくなったらどうしよう、だなんて不安が過る、今日この頃。

 病室にかけ込んで来た時の彼女の顔は、初めて見たものだった。
 焦りと、それから幾分の恐怖。
 此方が無事だと分かると深い、恐らく安堵の溜息を吐いた。
「……周りが大袈裟すぎるんだよ。高々木から落ちたくらいで病院に運んで」
「ジーン」
 咎める声に肩を竦めれば、再び溜息。
 実際の所、体の右半分から落ちたので打ち身と脳震盪で済んだのだが――恐らくそれは、彼女には伝わらなかったのだろう。
 パイプ椅子に腰を降ろし、三度深い溜息を吐く同居人に、ジーンは小さく「ごめん」と呟いた。
「俺に謝るくらいなら気をつけろ……死んだら元も子も無ェだろ」
「うん……ごめんね、ミスト」
「いいって……大したことが無くて、よかった」
 伸ばされた手が、少し躊躇い気味に頭を撫でる。
 硝煙の染みついた冷たいそれが気持ち良くて、ジーンは顔を綻ばせた。
 でも、と誰かが頭の中で呟く。
 どうして、と疑問が湧く。
「……ねぇミスト、心配掛けたオイラが言えたことじゃあ、ないんだけど」
 なんだ? と黒い双眸が無言で問う。
 深く息を吸い込んで、それから言葉を一緒に吐き出す。
「……オイラはこの程度で、心配するのに……どうしてサイリは心配しないの?」
 怪我を負って帰ってこようとも、「そうか」を一つ。
 怪我が治りきらないうちに旅に出ても、「そうか」だけ。
 自分よりもよっぽど近い場所にいるのに、何故。
 それは常々、胸の内に湧く疑問だ。
 唯一の血縁ではなく、ただ共に過ごす者を、どうしてこんなにも。
「……アイツの、生きる目的を、知っているから」
 ぽつり、と零れた声に色はない。
「俺がそれに、口を出せる立場じゃねぇから」
 だからかな、と彼女は笑う。
 苦笑に似たそれに、ジーンは胸が痛むのを感じた。
(ねぇ、ミスト)
 喉元まで出かかった言葉を、その笑顔に向けることが出来ない。
(それは、ただ)
 ただ、「そっか」と笑うことしか。
(――諦めてるだけ、じゃないのかなぁ)

(死にたがりの彼が死んでも傷付かないように。)

市長と錬金術師と。
だから錬金術師は、神父が嫌い。
2008年05月30日(金)

AGO。 / 走馬真人

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