気ままな日記
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電話で話していた医事課長が受話器を置くなり、 「たっつぁんの孫が来る〜っ!!」とひとこと言い置いて、あたふたと事務室を飛び出していった。 「たっつぁん? え、もしかして梅○辰夫の孫?それじゃ、アン○さんが付き添ってくるのかしら?」と、わたしは、なにくわぬ顔をしつつも、ミーハー気分に浸っていた。 が、程なく戻ってきた課長と総務局長の話に耳を傾けていると、どうやら「たっつぁん」というのは、何とかタツオという議員さんの名前で、その孫が、救急棟へ運ばれてくるので、粗相のないように、万全の体制でお迎えしなくてはならないということらしいのだ。 「もしわたし宛にこのことで電話がかかってきたら、正面玄関にいますから、呼んでください。」と言って、また慌しく出て行く課長。 たちまち緊迫感に包まれる事務室。 できればその電話、とりたくないなあ・・・というムードが漂う。 もちろんそのお孫さんの乗った車がつけられるのは、一般の救急車がつく通用口なんかではなく、正面玄関。 2名の警備員さんと総務局長と、医事課長が誘導係兼お出迎え係として待機。 到着したら到着したで、今度は救急棟の入り口に、医事課長と副総務局長と、主任のドクターが待機して、診察のなりゆきを見守る。 外野でさえこんなふうなので、直接診察にかかわるドクターや看護師さんたちの緊張感はいかばかり。 結局、その2歳のお子様はどうなったのかわからないけれど、金バッヂに振り回されるのは、税金の仕事でも、土木の仕事でも、ここ病院でも同じなのね・・・、 と思ったのだった。
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