気ままな日記
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ザワザワとした喧騒の中にひとり、浮かんでいるような、取り残されたような気がするのが宴会。特に職場がらみの。 始めは、くじ引きで席を決めるので、取りあえず両隣または前の席の方と、「この料理は○○の白和えですって」だの、「次は△△の××蒸しだそうですよ」などと、お愛想を言っていればいいのだが、そのうち、ビール瓶片手にした人々がお酌に徘徊し、座が乱れ始める。なんだかスースーするなあと思って見回すと、いつのまにか、周りにだ〜れもいなくなっている。 見栄っ張りの私は、こういう状況になってくると、途端に居心地が悪くなる。それはずばり、あの人の周りには誰も寄ってこないんだ〜という世間の目。さりとて、自らお酌に繰り出すマメさも、全くない。 なので、左手に日本酒、右手にビール瓶を抱え込んで、すっかり赤ら顔、上機嫌になっているおやじでさえ、こっちに近寄ってきた者は、手放したくなくなる。ちょっとした自慢話にも、「へえええ、そうなんですかあ。それでどうなりました??」などと、すっかり感じ入った反応を示し、何とかそばに引き止め、「空間を埋めようと」してしまうのだ。 中には、酒は体に悪いからと頑なに拒み、スースーしようとそんなの全然平気ですわよ、とばかりに(実は気にしているのかもしれないが)、仕事場でパソコンに向かう直角の姿勢そのままに、黙々と食べている豪傑な方もいるというのに。 忘、新年会シーズンは終わっが、また歓送迎会やらがやってくる。人間ウオッチングにはいい機会だけど、せっかくの料理、いつも、「なんだか食べた気がしない」で終わり、さらに、普段使わない言葉をいっぱい使うのでアゴまで痛くなったりするもんだから、今度こそ出席は見合そうと心に誓ったりするのだった。
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