気ままな日記
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水泳の季節―。 わたしが泳げるようになったのはほんの3、4年程前だった。毎週日曜日に水泳教室に通い、クロールと背泳ぎを覚えた。人並みはずれて冷たい水が苦手なのによくもまあ続いたものだ。 学生の頃は、だから夏の体育の時間が憂鬱だった。水泳の授業を「見学」するには、親の承認のハンコが必要だったのだ。なんだかんだと理由をつけてサボりまくった挙句、鬼の○○とあだ名されるほど厳しかった体育の女性教師ににらまれるようになり、中学1年の1学期の体育の成績は赤点だった。 あのとき、今のようにすらすらと泳げていたら、と思っても仕方のないことを考える。
中学3年の時の体育の授業も、受け持ちは鬼の○○だった。跳び箱の上に頭をついて、倒立をし、そのままでんぐり返しをして着地をするという課題があった。 わたしはどういうわけか器械体操は、得意というわけでもないが、人並みにできたので、軽々とやってのけたら、彼女がやってきて言った。「どうしたの?すごいうまいじゃないの!」 並にこなせて「どうしたの?」はないだろうと思うが、自分を嫌っているのではないかと思っていた相手に、褒めてもらったことは、なぜかずっと覚えているものである。
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