気ままな日記
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2006年08月26日(土) 募金は罪悪感を救う

 今年も24時間テレビが始まった。ここ数年は、マラソンをして、励ましやら勇気やらを与えるスタイルが恒例のようである。
 「愛は地球を救う」というキャッチフレーズとともに、この番組が始まったのは、わたしが中学生の頃。
 当時は、恵まれない境遇を克服したり、どん底にいながらもくじけずに頑張っている人々、というのをこれでもかというほど見せられ、なんにもしない自分に、えもいわれぬ罪悪感のようなものを感じたものである。今ほどにあちらこちらに募金箱が設置されているわけでもなく、会場に出向くか、郵便振込みで募金をするか、協力するのにも、限られた手段しかなかったのだ。
 さて、今はというと、なんでいちいち走ったりするの? だの、おそろいのTシャツ作るくらいのお金があったら募金に回せば? だの、揚げ足をとりたくなるのだが、なにはともあれ、お祭り騒ぎの末、募金が集まり、役に立つところに使っていただいているのなら、いいのかもしれないとも思う。
 昨年、イトーヨーカドーに設置された黄色い箱に、初めて募金をしたときには、28年前のやましさに終止符を打ったような、やれやれといった気分になったことは確かである。


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